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2014 May.31
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.30

“私達らしい”結婚式のカタチ
能舞台でオリジナルのウエディング

「ジミ婚」や「ナシ婚」がウエディングのトレンドと言われてきましたが、近年新スタイルの結婚式が密かなブームになっています。今注目されているのは、“自分らしさ”をキーワードに、自由なスタイルで行う結婚式。「小学校で披露宴」「農地でキャンプウエディング」といった、個性的でアットホームな式がじわりと増えています。今回は、名古屋能楽堂の舞台を貸し切り、オリジナル脚本による「舞台結婚式」を行なった石川佳央さん・さやかさん夫妻に密着しました。

“私達らしい”結婚式のカタチ 能舞台でオリジナルのウエディング

ウエディングの舞台は、なんと名古屋能楽堂。新郎と新婦は、物語の主人公となって舞いを踊り、舞台上で婚姻届にサインをして結ばれます。能舞台で展開するストーリーがそのまま挙式になるという前代未聞の結婚式を行なったのが、石川佳央さん・さやかさん夫妻です。

オリジナル脚本による演出について、「一番大切な人に来ていただくのに、型通りのスタイルでは嫌だった。人生の節目だからこそ、決まったパッケージにのっかるのではなく、自分たちらしさを追求したかったんです」と新郎・佳央さんは話します。

参列者150人のうち、約半分の70人が舞台結婚式のスタッフ。業者には一切発注せず、脚本から舞台出演、衣装制作、音響・照明、披露宴まで、参列者である友人がすべて取り仕切ったそう。まさに“オリジナル”な結婚式です。

会場が決まってから式当日までの期間は、約2か月。「準備を進めるなかで参列予定のみんなの結束が固まり、当日は最高に盛り上がりました」と佳央さん。
会場が決まってから式当日までの期間は、約2か月。
「準備を進めるなかで参列予定のみんなの結束が固まり、当日は最高に盛り上がりました」と佳央さん。

「『踊りに失敗したらどうしよう』とか、『音響や照明が予定通りにならなかったらどうしよう』とか、そんなことは考えませんでした。大事なのは、参加した方が『楽しかった!』と心から感じること。失敗したっていい。みんなで楽しんだら、失敗もいい思い出になると思うんです」

新婦のさやかさんは、明るい笑顔で語ります。

披露宴は、隣接するレストラン「城」にて。「餅つき」や「たこ焼きの出店」、参加する人全員で踊る「総踊り」など、参列者による個性的な演出が続きます。
披露宴は、隣接するレストラン「城」にて。「餅つき」や「たこ焼きの出店」、
参加する人全員で踊る「総踊り」など、参列者による個性的な演出が続きます。

1980年代に主流だった「ハデ婚」から1990年代になると「ジミ婚」にトレンドが移行しました。「バブル崩壊をきっかけに、終身雇用によって安定が保証される時代は終わりました。『右にならえ』でレールに乗ったつもりでも、いつ会社が倒産するかわからない。自分の力で生きていくバイタリティが必要な時代だからこそ、結婚式も自分流で行う人が増えているのでは」と語るのは、新婦のさやかさん。

生き方も結婚式も、“自分らしさ”が鍵になっているのかもしれません。

文 水谷ともゑ