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2014 Jun.11
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.31

東京の隠れた魅力に迫る
~新宿で染め物を楽しむ~

「新宿に染め物の町がある」と聞くと、驚く人もいるのではないでしょうか?
東京都新宿区の中井・落合エリア。妙正寺川と神田川に沿うように、この町には今もなお、染め物の文化が息づいています。「かつては京都・金沢と並ぶ着物染色の三大産地だったんですよ」と語るのは95年前にこの地で創業を始め、江戸小紋・江戸更紗で知られる二葉苑の小林慶子さん。今回は、小林さんに染め物の町の魅力について伺いました。

東京の隠れた魅力に迫る ~新宿で染め物を楽しむ~

江戸の“粋”を感じる新宿区中井・落合エリアを歩こう

「神田紺屋町に住んでいた染め物職人たちが、きれいな水を求めて移動してきたのが、この染め物の町の始まりです。最盛期には300余りの染色業者で栄えました」(二葉苑・小林慶子さん)

昭和30年ごろまでは、妙正寺川や神田川のあちこちで染工場の職人たちが水洗いをする姿が見られたと言います。しかしその後、時代とともに染色業界は下火に。

「洋服が一般的になったことで、少し前までは存続すら危ぶまれた業界でした。その中で“情報発信”“海外への輸出”“新商品の開発”を柱に頑張ってきたのです。そういった活動や昨今の伝統工芸品を見直そうという風潮も手伝って、ここ数年、たくさんの方がこのあたりを散策するようになりました」

二葉苑では、染色を実際に体験できる場も設けているそうです。

「ホームページなどからお申込みいただければ、おひとりでも団体でも、丁寧にご指導させていただきます。その他にも、町全体が染め物のギャラリーとなる『染の小道』や夏には『大染色祭』なども大々的に開催されます。きっと楽しんでいただけるのではないでしょうか」

新宿区中井・落合エリア

このエリアは新宿という都心部にありながら、今でも落合中央公園にあるせせらぎの里公苑などで、水と触れ合うこともできます。また、このエリアに縁のある小説家・林芙美子さんの記念館もあります。そんな隠れた東京の魅力を味わえる新宿区中井・落合エリアへ出かけてみてはいかがでしょうか?

参考元:二葉苑

文 遠藤由次郎