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2015 Aug.10
Dream & Passion ~輝ける女性たちの肖像~ Vol.17

〈シュートボクシング界の女王 RENA〉が挑む、
キャリア9年目・24歳の新たな挑戦

RENA(レーナ)さん

自分らしく活き活きと働く、素敵な女性たちを紹介する「Dream & Passion」。今回のゲストは、シュートボクサーのRENA(レーナ)さんです。シュートボクシングとは、パンチ・キック・投げ技に加え、絞め技などの関節技で戦う、立技総合格闘技。RENAさんは、そのプロの世界に16歳でデビューし、2009年より、女性だけのシュートボクシング世界トーナメント「Girls S-cup」で3連覇。そして24歳の今年、ジムを移籍し、新たなチャレンジをはじめたRENAさん。そのキュートな笑顔&闘志の源とは?8月に控えた世界タイトルマッチへの意気込みとは?シュートボクシングの魅力も、たっぷりお聞きしました。

「パシリに使う姉をしばきたい!」と、
小6でシュートボクシングをスタート

試合中のRENAさん ©SHOOT BOXING

RENAさんがシュートボクシングに出会ったのは、小学生のときとか。まずは、はじめたきっかけから教えてください。

RENA6年生のとき、大阪の実家近くにシュートボクシングのジムができたんです。「格闘技スクール」と看板が掲げられていました。それを見て、「こんなんあったかな?」と気になっていて。日によって子どもの声がするので、「ジュニアのクラスもあるんだ…」と。でも、「格闘技スクールなんて、ちょっと入るの怖いやん」と思って、母にお願いして一緒に見に行ったんです。

6年生の女の子が格闘技に興味を持つのは、少し意外です。もともとお好きだったのですか?

RENAまわりに寸止め空手をしている子たちがいたので、格闘技への違和感はなかったですね。それに、うちには年の離れた姉が3人いて、一番下のわたしはパシリ扱い。「こいつら、いつか、しばいたるねん」と思っていたんです。寸止めの空手では、姉は倒せないなと思って、シュートボクシングのジムへ通いました(笑)。

通い出したら、どんどんハマっていったのでしょうか?

RENAわたしは3年生のときから引きこもりがちで、6年生のときは、それがピークの状態。怠け者で、「運動はダルいな~」ってタイプでした。でも習いはじめたら、「汗かくの、めっちゃ気持ちいい」と思えて。先生に攻撃が当たらなくて悔しいし、当たったときにはうれしいし!それまで、積極的に人とコミュニケーションしたり、感情を表に出すタイプではなかったんですが、どんどんいろいろな感情が湧いてきて、すごく楽しくなったんです。

アマチュア時代、試合で負けたことは1度だけとか。中学時代は、どんな生活をしていたのか、気になります。

RENAジムが大好きで、ずーっと入り浸っていました。姉は早くに結婚し、母は仕事で家を出ていることが多かったので、同じ空間にいろんな人たちのいるジムが面白かったんです。大人のなかに入ると一番年下なので、みんな話しかけてくれる。家みたいな感覚で、座ってケタケタ笑っていました。「おい、練習するぞ!」ってなったら、「いやや~」とかいいながら…。タメ口で話す、生意気な中学生だったと思います(笑)。

チャンピオンべルトへの憧れが、プロで戦い続ける原動力

プロ入りのきっかけについて話すRENAさん

その後、16歳でプロの世界に入っていますよね。シュートボクシングをはじめて数年の10代半ばで、RENAさんに大きな決断をさせたものとは、なんだったのでしょうか?

RENA通っていたジムの代表でわたしのコーチをしていた方は、シュートボクシングの現役チャンピオンの男性でした。そういう方を間近で見てきたし、中学生のときには、プロの試合を一緒に見に行っていました。それで、「プロの世界って、かっこいいな」と。なにより、プロのチャンピオンが手にするベルトが欲しかった。アマチュアの試合でもらったトロフィーはいっぱい持っていたけど、「これ全部あげるから、ベルトが欲しい」と思うように(笑)。「このベルト、わたしの!」っていいたいという、憧れから入ったんです。

確かに、ベルトを掲げているチャンピオンは、とてもかっこいいですよね。プロになって、世界のタイトルマッチ「Girls S-cup」を3連覇したりと、多くの勝利を納めてきたRENAさん。夢のベルトは、手にできたのでは?

RENA最初にもらったベルトは、白。白は女の子らしくてかわいいけど、本当は黒いのが欲しいんです。最初にわたしが見た先生のベルトは、黒だったんで…。

プロになって9年もの間、戦い続けてこられたのも、ベルトへの憧れがあるからなんですね。

RENAそれは、大きいです。最初に「めっちゃカッコいい!どうしても欲しい!」と思ってしまったので(笑)。

選手生活のラストは、華々しく!だからこそ、自分を追い込む

自信の引き際について

RENAさんは今年6月、今までの大阪のジムから東京のシーザージムに移籍されましたね。プロ生活9年のなかで、今年は転機といえる年なのでは?

RENA結構、身体にガタがきているので、今から5年も6年も続けられるかと考えると、それは厳しいなと。でも、ラストのときには華々しくありたい。選手生活のラストスパートをかけるにあたり、モチベーションを高めたいと思って決断したんです。

移籍時のインタビューでは、友だちのオーストラリア選手のもとにホームステイをした経験も、今回の決断に影響を与えたとおっしゃっていましたよね。

RENA今まで、ひとりで飛行機に乗ったり、海外に行ったことなんてなかったんです。そういうなかでオーストラリアに行き、「自分の知ってる世界なんて小さいな。もっといろんなものを見て、いろんなことをしたい!人生一度きりやん!」と感じました。英語が話せないなかで生活できたこともすごく自信になったし、「あ、いけるわ」と思えましたね。それで、今までの環境を飛び出すことにしたんです。

同じく移籍時のインタビューでは、「自分を追い込んだほうが、うまくいく」とも、おっしゃっていましたが…。

RENA本当は、追い込まれるのは嫌い(笑)。ラストスパートだからこそ、「めちゃくちゃ厳しいところに飛び込もう」と思えたんです。わたしは、オシャレを楽しんだり、大好きな海に行ったり、競技以外の面でストレスを発散できるタイプ。だからきっと、精神的にも潰れずにできるはずです。

世界タイトルマッチは8/21。ガンガン攻める、勇士を見せたい

試合前のRENAさん ©SHOOT BOXING

8月21日には、移籍後初の試合にして、世界のタイトルマッチ「SHOOT BOXING Girls S-cup 2015 -格闘女志-」が控えています。意気込みを聞かせてください。

RENA女子って、なかなか一撃で倒れないんです。男子より力がないのもありますが、子どもを生む性なので、生物として強い。そういうなかで、わたしは倒してきたし、これからも倒していきたい。“シュートボクシング”を体現したいと思っているので、ぜひ見て欲しいです!

観戦する場合のシュートボクシングの魅力を教えてください。RENAさんは、過去にムエタイやテコンドー、柔術と、さまざまな格闘家の方々と対戦していますよね。

RENAシュートボクシングは、キック・パンチ・投げ・絞めなどの関節技と、さまざまな攻撃があります。幅広い格闘技の人が戦えるので、選手の個性が強いんです。さらに、パワー重視だったり、あまり攻めにいかない技術屋だったりと、戦い方も人それぞれ。ルールは、試合前に会場の画面で説明があります。パンフレットには、選手の紹介やその日の試合の背景も書かれていて、「今回はリベンジなんやー」などがわかります。はじめてでも楽しめますよ。

RENAさんの試合の見どころは?

RENAわたしはどうしても倒したいので、ガンガン攻めていきます!技は、性格上、パンチが好き(笑)。あと入場シーンでは、ぴょんぴょん跳んだり歌ったりして、楽しんでいます。

会場はどんな雰囲気なのでしょうか?

RENA最近、シュートボクシングはエクササイズとしても人気があるので、女性の観戦者が増えました。「そろそろ4~5割が女性になるんじゃない?」というくらい。女子の試合はパワフルなだけでなく華があるし、会場にいると思わず声が出ちゃうはずです!今年はネット中継されますが、いずれ地上波でも放送されるようになるといいなと思っていて、それも、現在の夢のひとつです。

シュートボクシングが、フィットネスとして人気の理由とは?

女性がシュートボクシングにはまる理由について

シュートボクシングはエクササイズとして人気…という話が出ました。実際にやってみると、どんな魅力があるのかも、知りたいです。

RENAミット打ちの練習でいいパンチが入ると、「パーン」と音が鳴る。気持ちいいですよ。それに蹴りを入れるって、すごい運動量。身体をひねるので、ウエスト・ヒップ・脚…と、下半身全体に効くんです。攻撃がきまらなくても、女子なら可愛いし(笑)。結構みんなで、きゃぴきゃぴやっています。

格闘技というとストイックなイメージがありましたが、初心者でも楽しくできそうですね。実践者は、どのような方が多いのでしょうか?

RENAモデルさんなども、よくジムに来ています。なかには、大人になってからエクササイズではじめて、プロになる人も。人やものを殴る・蹴るって普段はしないことなので、その爽快感にハマっちゃうんです!

“戦う女性”を体現し、今からプロだって目指せるかも…と思うと、夢があります。日常生活ではあまりかかない汗も、大量にかけそうですし。

RENA試合の場合も、キックボクシングと違って、シュートボクシングは休んでいると投げられてしまう。だから、攻防が止まらないんですよ。

試合中は、目が離せなそうです。8月21日は、応援しています。

RENA試合に勝つこと自体にも喜びはあるけど、選手をしていて波があるなか、落ちている状態でも応援してくれる人たちがいるんです。その人たちを笑顔にしたいし、勝ったときに「おめでとう!」っていっていただいて、一緒にワイワイ盛り上がれるのがすごくうれしい。わたしのなかで「SHOOT BOXING Girls S-cup」は、自分のメインにすえている大会。若い子との格の違いを見せられる試合をしたいと思っています!

試合への意気込みをみせるRENAさん

Information

SHOOTBOXING WORLD TOURNAMENT 『Girls S-cup』

世界最強の立技格闘技を決めるため開催される、女子の大会。あらゆる格闘技がその特性を活かして戦うことが出来るシュートボクシングルールで、世界各国から選ばれた8名がワンナイト・トーナメントで世界最強の座を争う。今年は、8月21日に開催。22日に行なわれる男子の大会『S-cup』と、はじめて2daysでの開催となる。今回、RENAさんが挑むのは、初代SB世界女子フライ級王座決定戦。対戦相手は女子ムエタイフライ級王者のジョームクワン・シットンサク選手。

スルガVisaデビットカード

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撮影・蟹由香