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2015 Nov.9
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.106

憧れだったあの仕事が体験できる!“仕事旅行”の魅力に迫る

職業体験の様子

イルカのトレーナーや職人など、子どもの頃に夢に描いた職業や、ファシリテーターやディレクターといった今の仕事に活きる学びが得られる職業を体験してみたいと思いませんか?

今回は、そんな憧れの仕事を体験できる“仕事旅行”というサービスをご紹介します。

仕事旅行って?

仕事旅行とは、株式会社仕事旅行社が運営する、大人向けの職業体験サービス。旅行に行くような感覚で、憧れの職場を訪問・仕事を体験することができ、同時に普段は関わりのない職業を体験することで、仕事に対する視野を広げることもできます。

たとえば、「ヴァイオリン職人になる旅」では、弦楽器工房を営むプロの制作者の手ほどきのもと、ヴァイオリンの調整において基本かつ最も重要だという「魂柱(こんちゅう)調整」という作業に挑戦することができます。

また、実際のビジネスの現場にも応用して使えそうなコーチングが学べる「コーチになる旅」では、CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)という資格を保有するプロフェッショナルコーチから、手ほどきを受けることができます。

株式会社仕事旅行社の代表である田中翼さんによれば、2011年のサービス開始時には3つしかなかった旅行プランも、今では130を超す職種が体験できるようになったそうです。

仕事旅行が生まれた経緯とは?

田中さんによると、この仕事旅行を始めたきっかけは自分自身の実体験にあったのだとか。

「僕自身、起業する前は会社員として働いていましたが、その間、異業種交流会や友人の紹介などでさまざまな業種の人と仲良くなって、実際に彼らが働く職場を訪れていたんです。

その時に感じたのが、企業は一つとして同じものがなく、さらに職種によって文化も常識も千差万別だということ。そして異なる職種を体験することで、気づきがたくさんあるということを感じました」

さまざまな職種体験を通して感じたこの“気づき”を、もっとたくさんの人に味わってもらいたいという思いから、田中さんは仕事旅行というサービスを思いついたのだと言います。

人気のある仕事旅行3選

では、どんな職種体験が人気なのでしょうか。今回は、田中さんに3つの人気仕事旅行を教えてもらいました。

その1:ブックセレクターになる旅

ブックセレクターとは、店舗や企業などの本棚をディレクションしたり、本を使った多様な企画・デザインをしたりする仕事のこと。有名なブックセレクターには、幅允孝さんや内沼晋太郎さんがいます。そんな話題の職業とあって、体験のためのチケットは発売後すぐに売り切れてしまうほど人気があるのだとか。

本棚

「ブックセレクターという仕事は、自分の今の仕事に活かせる要素がたくさんあるのだと思います。意外かもしれませんが、仕事旅行に参加する人の目的として一番多いのが、実はスキルアップなんです」

実際、「勉強になった」「今の仕事に活かせそう」といった参加者の声が多いのだとか。

その2:地域活性プロデューサーになる旅

地域活性化を掲げた仕事が増え続けていますが、実際にどんなことをするのかわからないという人も多いでしょう。そんな地域活性をする仕事の現場に触れることができるのが、地域活性プロデューサーになる旅です。

湖と桟橋

「仕事旅行の参加目的として2番目に多いのが、“自分探し”です。この地域活性プロデューサーという仕事は、自分を見つめなおす良い機会にもなると思います」

この旅の参加者の中には、「自分のやりたいことが見つかった」という人から、「実際に転職をするきっかけとなった」という人までいるようです。

その3:水草屋になる旅

水草屋とは、水槽の中に絵画のような世界観をレイアウトするお仕事のこと。もちろん、水草だけではなく熱帯魚なども扱います。働きながら癒されたいという人にうってつけの職業ではないでしょうか。

ワイングラス内にレイアウトされた水草

「仕事旅行を選んでくださる理由は、スキルアップや自分探しといった少し大げさなものばかりではありません。『単純に楽しみたい』という人もたくさんいらっしゃいます。そんな人にオススメなのが、この水草屋など、趣味にもつながるお仕事です」

「楽しかった」で終わらない仕事旅行の魅力

「仕事旅行というサービスを提供していて嬉しいのが、体験者のみなさんに『楽しい』以外の魅力を感じてもらえていることです」と田中さん。

「仕事旅行を通じて、気の置けない仲間ができました」「仕事に対するモチベーションが上がりました」「今の仕事に活かせるアイデアをもらうことができました」「仕事に対する価値観が変わりました」といった声があるのだとか。

まさに、田中さんがサービスを立ち上げるときに考えていた、「異なる職種を体験することで、気づきを得る人を増やす」ことが現実になっているようです。

一つの会社、一つの職種で働いていると、特定の狭い価値観にとらわれてしまうこともあるでしょう。そんな時は、外の世界を見るのが一番の解決法だと思います。その方法として、仕事旅行は最適ではないでしょうか。

田中さんは次のようにも言います。

「今の仕事でモヤモヤと悩んでいる人は、どうしても転職に走りがちです。でも、仕事旅行ならば、転職は不要で、今の仕事に就いたまま外の世界を見ることができる。その意味では、企業の研修やセミナープログラムなどとも相性が良いと思っていますし、実際にそういった企業からの申込みや問い合わせも増えてきています」

ぜひ、みなさんも自分が憧れだった(憧れている)職種を見つけて、仕事旅行をしてみてはいかがでしょうか。きっと今まで気づかなかった自分のことや、仕事への思いと出逢うことができることでしょう。

Information

株式会社仕事旅行社

2011年に田中翼さんと内田靖之さんの2人で設立した、大人向けの職業体験サービスである“仕事旅行”を提供する会社。現在130を超える職種が体験できる“仕事旅行”は、「本物の職場に訪問できること」「プロフェッショナルと交流できること」「実際にその仕事を体験できること」などが人気の理由となって、参加者が増え続けている。

田中 翼(たなか つばさ)

1979年神奈川県生まれ。2006年、国際基督教大学卒業。2011年に金融会社を退職後、さまざまな業界への会社訪問を繰り返す。その際に見いだした新しい発見や気づきにあふれた“会社訪問の魅力”を世の中にシェアしたいと、2009年に仕事旅行(大人向け職業体験サービス「仕事旅行」)の企画に着手。その後、2011年に、もう一人の創業者である内田靖之と出会い、仕事旅行社を設立。現在は、共に代表として運営中。