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2015 Dec.15
Love Travel! ~東京のグルメで知る、異国の魅力~ Vol.2

ソーセージの酢漬け、鯉のクリスマス料理…。
絵本のような国〈チェコ〉の伝統食

チェコの料理

世界には、まだ見ぬ国がたくさん。「Love Travel!」では、各国の珍しい料理を提供するレストランを取材。グルメから、国の文化&魅力をひも解きます。読めば、食べたくなる&旅に出たくなること請け合いです。

今回の異国は、中央ヨーロッパのチェコ共和国。世界最古の城プラハ城や、まるで絵本のような町並みなど、見どころたくさんの国です。東京の四谷三丁目にある「だあしゑんか」は、そんなチェコのビールと食、文化を堪能できる店。同店から、チェコの国民食やチェコ伝統のクリスマス料理をご紹介!店内の本棚に並べられた可愛らしい絵本やインテリアからも、チェコの魅力に迫ります。

首都・プラハは、ローマ帝国の時代から栄えた街。
数々の歴史ある建築物が見どころ

クリスマス間近のプラハ旧市街広場
クリスマス間近のプラハ旧市街広場。
ツリーが飾られ、クリスマスマーケットが開かれている。

チェコは、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ドイツと国境を接する内陸国。首都はプラハ。14世紀に神聖ローマ帝国の首都として栄えた、歴史ある街です。

その中心にあるのが、旧市街広場。広場のなかで一番背が高いのは、ゴシック様式のティーン教会です。ほかにも旧市街地には、バロック様式の聖ニコラス教会などが。プラハは、ゴシック、バロック、ロマネスク、ルネサンス…など、多様な建築様式を見ることができる、世界でも珍しい町なのです。

ティーン教会天文時計
天文時計は、キリストの使途や死神の人形が、
1時間ごとに、機械仕掛けで動くにようになっている。

多数の見どころがある旧市街地広場のうち、見逃せないスポットのひとつが、天文時計。旧市庁舎の北側に位置しており、現役の天文時計としては世界最古の一つ。時計塔には登ることができるので、広場の絶景を眺める…なんて楽しみ方も!

プラハ城聖ヴィート大聖堂
9世紀末から約600年をかけて築かれたプラハ城と、
城内で最も高くそびえる聖ヴィート大聖堂。

「ヨーロッパで最も中世の町並みを色濃く残している」と評される美しいプラハですが、その観光のハイライトともいえるのが、プラハ城。世界最大級の城といわれており、城内の聖ヴィート大聖堂内には、チェコが生んだ偉大な芸術家アルフォンス・ミュシャのステンドグラス作品も。アート好きに、うってつけの旅先といえそうです。

マリオネットにキノコにハリネズミ、そして絵本。
チェコは、可愛らしいデザインの宝庫!

「だあしゑんか」の店主・高野さん

今回訪れた「だあしゑんか」の店主・高野さんも、そんなチェコの文化に魅了されたひとり。「チェコの古い町並みは、どこを切り取っても絵になるほどの美しさ。のんびりと散策を楽しみたい国です」と教えてくれました。

チェコの伝統工芸品ともいえるマリオネットハリネズミやキノコの置物

店内には、各所にチェコを思わせるインテリアが飾られていました。チェコの伝統工芸品ともいえるマリオネットや、ハリネズミやキノコの置物…。どれも、「ちょっぴりダークでゴシックな雰囲気」と高野さんが評するチェコの空気を、伝えてくれるものばかりです。

「チェコ人はキノコが大好き。秋にはキノコ狩りに出かけ、スープにしたりピクルスにしたり、さまざまな料理に使います。ハリネズミは、日本でいうところのタヌキのように、チェコ人にとって親しみ深い動物。プラハから130キロほど離れたイフラヴァでは、ハリネズミが街のマークになっているんですよ」とか。

店内の本棚

さまざまなチェコ文化のなかで、高野さんの一番のお気に入りは、絵本。店内の本棚に、ずらりと並んでいました。「現地の古本屋で探してきたものが多いですね。共産主義だったチェコ・スロヴァキア時代、自由な活動の場を得られなかった芸術家たちが、発表の場を求めて絵本を手がけたそうです。そのため子ども向けとはいえ、非常にアート性が高いんです」と高野さん。

さまざまなチェコの絵本チェコの絵本・見開き

チェコ語はわからなくとも、ザラザラとした紙質、色使い、デザインなど、眺めているだけで楽しめる要素が満載。古本屋でお気に入りの絵本を探し、旅行の思い出としてインテリアにするなんて、人と違う楽しみ方をしてみるのもお洒落です。

ドイツをしのぎ、ビール消費量世界一。
ビアホールの定番には、一風変わったメニューが多数

ピルスナー・ウルケル、カリフラワーのフライ
「ピルスナー・ウルケル」920円、「カリフラワーのフライ」630円。
(以下すべて税込み)

チェコビールもまた、高野さんの大のお気に入り。「チェコ人は、1人あたりのビール消費量世界一と言われています。現在、世界中で飲まれている黄金色をしたピルスナーと呼ばれるタイプのビールは、チェコが発祥の地」だそう。

しっかりとホップの苦みのある力強い味は、「ピヴニツェ(チェコ語でビアホールの意)」の定番「カリフラワーのフライ」の軽い味わいと相性抜群!

ウトペネツ
「ウトペネツ」630円

こちらも「ピヴニツェ」の名物、白ソーセージのピクルス。チェコの食文化は隣国ドイツの影響を色濃く映していることが、よくわかる一品です。強い酸味とソーセージとは意外な組み合わせですが、ピクルス好きならその美味しさにハマるはず。

ビール煮込みのグラーシュ クネドリーキつき
「ビール煮込みのグラーシュ」は「クネドリーキ」つきで、1,540円。

また、ビールを使った料理も。牛肉と玉ねぎをじっくり煮込み、ビールで風味をつけた、スパイシーなシチューはお店のオススメメニューです。「チェコは内陸国のため、小麦や肉、玉ねぎなどを使った料理が多いんです」とのこと。濃厚でコクのあるシチューなので、チェコの伝統的なパン「クリドリーキ」につけて、召しあがれ。

「クネドリーキ」は、発酵させたパン種を焼かずに茹でて作られていて、蒸しパンとも異なるもっちりとした食感がユニーク。肉料理にも添えられる、チェコの国民食です。

プルーンのクネドリーキ、ホットアップルジュース
「プルーンのクネドリーキ」650円、「ホットアップルジュース」820円。

「クネドリーキ」にフルーツを包んだスイーツもありました。プルーンを包んだ「クネドリーキ」にかかっているのは、カッテージチーズとヨーグルトソース。チェコでは、朝食や昼食として食べられているメニューとか。団子のようなもちもち食感とヨーグルトソースの組み合わせが新鮮で、不思議とクセになる味わいです。

「ホットアップルジュース」は、シナモンと砂糖、スパイスを利かせたドリンク。北海道よりやや北に位置するチェコでは冬が長いため、体の芯から温めてくれるホットワインや、こういったドリンクが愛飲されているようです。

チェコのクリスマスは、
鯉のフライ&スープを家族で囲むのが、お約束

鯉(こい)のフライ、鯉のアラのスープ
「鯉(こい)のフライ」2,279円、「鯉のアラのスープ」710円。
クリスマスの数日間のみ提供している、数量限定メニュー。

さて、今の季節気になるのが、クリスマス料理。チェコでは、クリスマス・イヴに朝、昼の食事を取らずにいると、幸運のシンボル「金の豚」が見られると言い伝えられているそうです。そしてディナーには、ちょっと珍しい料理が用意されるとか…。

「昔のチェコでは、クリスマス・イヴに肉を食べない風習がありました。そのため、鯉料理を食べるようになったんです。ポテトサラダを添えた鯉のフライと、そのアラでダシをとったスープが、クリスマスディナーの定番です」

「『鯉料理は苦手だけど、これは美味しい』とおっしゃるお客さまも」という言葉どおり、淡水魚特有のクセがなく、さっぱりとした味わい。ポテトサラダも、ワインビネガーとピクルスの漬け汁を使った、チェコならではの爽やかな味つけ。一方スープは、すりおろしたニンジンとセロリをバターで炒めて加えられていて、芳醇な香りが魅力。心も体も温まるメニューです。

クリスマスのチェコ

アート好きも、歴史好きも、ビール好きも、要注目の国、チェコ。その文化と料理の魅力、お伝えできたでしょうか?12月のプラハは、0度を下回ることも多々。まずは、寒いチェコの冬に思いを馳せながら、東京でチェコの味を堪能してみてはいかがでしょうか。店内の本棚には、日本語のガイド本も複数並んでいるので、チェコへ旅する日を想像しながら料理を楽しむのも◎です。

Information

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だあしゑんか
だあしゑんか 内観

チェコをメインに、ポーランドやロシアをはじめとする東欧料理を提供。東京メトロ「四谷三丁目駅」から徒歩1本、都営地下鉄「曙橋駅」からは徒歩5分。チェコ人シェフのもとで学んだ店主が、料理を提供。チェコの民族衣装や文化、お祭りなどを取り入れた店内イベントも、不定期で開催している。

住所:東京都新宿区舟町7 田島ビル2F
電話:03-5269-6151

  • 本連載は、店への取材に基づいた記事です。実際の渡航に関しては、最新の状況や安全面、ビザの必要性等、充分にお調べのうえでご検討ください。