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2016 Sep.28
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.147

「迷ったときこそ山に。1歩1歩前進していることが確認できるから」。シンガーソングハイカー・加賀谷はつみが語る登山の魅力

歌って登れる“シンガーソングハイカー”として活動している加賀谷はつみさんは、一般的なライブに加えて、山に登り山で歌う活動を続けています。

登山と聞くとなんだか辛くて苦しいイメージ。「もちろん、登っている間は楽ではないけど、それ以上に得られるものが大きいんです」と、多いときは月に3回も登るほど!そんな山を心から愛する加賀谷さんに、山の魅力&初心者へアドバイスをお伺いしました。

山との出会い&シンガーソングハイカーの始まり

山頂で歌う加賀谷さん

加賀谷さんが初めて山に登ったのは、3歳のころ。

「初登山は筑波山でした。兄が2人いたし、父がアウトドア好きだったので、小さい頃から出かけるといえば山・川・海が中心。その時から山が断トツで好きでした。海に囲まれた千葉県出身なのに、なぜでしょうね(笑)」

シンガーソングハイカーと名乗り始めたのは2011年から。『立山黒部アルペンフェスティバル』の出演を機に“山に登って山頂で歌う”ことを始めました。

「シンガーソングハイカーという肩書きは、デビュー当初から考えていたわけではなくて。当時のマネージャーもたまたま登山が好きで、シンガーソングハイカーって語呂がいいという話になり、決まったんです。

そうして始まったシンガーソングハイカーの活動ですが、歌も登山もどちらも大好きなので、いつでも全力。『山頂で歌うのは気持ちいいでしょ』と聞かれることもありますが、実は標高の高い山頂は空気が薄く、息がもたなくてワンフレーズしか歌えないことも。

それでも、私が山頂で歌って動画を配信することで登山をしたことがない人に興味を持ってもらえたり、山登りができない人に自然を感じてもらえたりしたら嬉しいですね」

“人生とリンクする”登山の魅力とは

登山する加賀谷さん

まだメジャーデビューを果たしていなかった頃、歌手への夢を追いつつも、順風満帆ではない日々を送っていた加賀谷さん。落ち込んだときは山へと向かい、気持ちを切り替えていたそうです。

「登山って楽しいだけじゃないんです。苦しいときももちろんある。それでも進む。そうするとだんだん自分のいる標高が高くなり、いつもの景色が違うものになっていきます。1歩の重みを実感できるから、『あ、気づいてなかっただけで、私、ちゃんと進んでるんだ。もう一度頑張ろう』って思えるんです」

マウントシャスタ

「3年前にアメリカのマウントシャスタに登ったときもそうでした。初めて4,000m以上の山に登ったので、すごく怖くなったんです。途中で高山病になりかけ、正直『無理だ』と思った。でも一緒に登った仲間が励ましてくれて、なんとか登り切って頂上で歌っているとき『できないことなんてない。限界って自分で決めてるだけなんだ』と気づいたんです。

山には自然しかないから、おのずと自分と向き合えるのが、一番の魅力ですね。登っていると、人生と山ってすごくリンクするなあ…と思うんです」

また、人との交流が楽しめるのも登山の魅力のひとつ。

「山ではすれ違う人々が『お疲れさま』『こんにちは』と、声を掛け合います。特に山小屋を使う場合だと大体15時ぐらいには山小屋に入り、後はご飯を食べて寝るだけで娯楽もない。だから同じ山小屋に泊まる人たちと自然と仲良くなって、朝にはすっかり友達に。山ならではの環境が、人との距離を縮めてくれるんです。

そんな風に人とのコミュニケーションや鮮やかな自然を楽しんでるうちに、数十キロ歩けちゃってるのも山ならではですね。街中でそれだけ歩けって言われたら絶対無理です(笑)」

山ならではの環境

山登りを楽しむ4つのポイント

さまざまな魅力を秘めている登山。それを存分に楽しむためには、安全に気を配ることが必須です。加賀谷さんに、初心者のためのアドバイスを伺いました。

■ベストシーズンは9~11月。まずは低めの山にトライ

「初心者に冬山は難易度が高すぎるので、避けましょう。秋は気候が良いので、登山デビューにぴったり。富士山など有名な山に登りたくなる気持ちをぐっと抑えて、まずは標高が低めの山を選んでください。

登山デビューにおすすめなのが筑波山。百名山の中で最も標高が低く登りやすいのはもちろん、関東平野が眼下に広がる絶景は感動ものです。もし体力的に辛くなっても、ロープウェイがあるので帰りは簡単に下山できるため、初心者でも安心です」

■自分の足に合った靴を選ぶ

「登山で一番怖いのが靴ずれ。足が痛いと前に進めなくなってしまいます。普段のスニーカーでいいか…と甘く見ずに、靴だけは必ず購入するようにしましょう。

靴を買うときは必ず店員さんを呼んで、サイズが合っているかしっかり確認してもらうことが大切。最初のうちは『mont-bell』や『THE NORTH FACE』など、アウトドアブランドでありながら、比較的手頃な価格のブランドでそろえるのがいいでしょう」

■どんなに晴れていてもレインウェアは必須!

「山の天気は変わりやすいもの。突然雨が降り始めることも珍しくありません。
普段暮らしている場所より標高が高いので、気温も低め。雨で濡れると体が冷えて、辛い思いをすることに…。重いものではないので、忘れずに持って行きましょう」

■前日には必ず足の爪切りを!

「下山のとき爪先に体重がかかるため、爪が長いと割れたり剥がれたりケガの原因に。普段、足の爪はあまり切ってないという人も多いと思いますが、必ず短く切っておきましょう」

登山を通じ、改めて毎日の幸せを実感

山で歌う加賀谷さん

大人になってから、なかなか自然に触れ合う機会がないという人も多いのでは?忙しい日々の生活に登山を加えるだけで、元気になれると語る加賀谷さん。

「マイナスイオンとか絶景でリフレッシュできるというのもありますが、山にいると、いつも飲んでいるペットボトルの水やカップラーメンがすごく美味しい!何気ないことや普段は見落としていることに気付いて、すごく幸せな気分になれるんです。普段の毎日ってこんなに恵まれていたんだなと、改めて感じます。

日本には素敵な山がたくさんあるので、今まで登山をしたことがない人も、まずは山に来てみてください。毎日のルーティンを離れて自然と触れ合うことで、きっと今まで気づけなかったことが見つかるはずです」

Information

加賀谷はつみ

1985年生まれ、千葉県出身。アウトドアファッションを身にまといライブをする歌って登れる “シンガーソング・ハイカー”
2013年9月6日 「CRYSTAL GEYSER presents シャスタチャレンジ ~加賀谷はつみ~」プロジェクトに参加し アメリカ・シャスタ山(標高4,317m)登頂に成功。同年10月、Warner Musicよりメジャー1stアルバム「シンガーソングハイカー」を発売。そして2014年4月には自身2度目のワンマンライブを成功させた。

音楽イベントからアウトドアイベントまで多数のイベントに出演する傍ら、自身のワンマンライブやトーク&ライブイベント「ヒュッテ加賀谷」を東京と大阪で企画。 また、"アウトドアと音楽を楽しむ全ての人へ"をテーマにしたプロジェクト「MUSIC TRAIL」の主宰も務める。

詳しくは、公式HPのほか、SNSにて
加賀谷はつみ公式Facebook
加賀谷はつみ公式Twitter

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