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2017 Feb.22
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.169

リーマントラベラー直伝!週末海外旅行術
働きながら、週末だけで世界一周

握手するロボットと人間

平日は営業マンとして多忙な日々を送り、海外一人旅は未経験、英会話はボディランゲージのみ(!)という、あるサラリーマンが“働きながら世界一周旅行”という快挙を成し遂げてしまいました。

彼の名は「リーマントラベラー」こと、東松寛文さん。世界を旅する楽しさ、旅と仕事を両立するコツ、そして社会人でも「思い立ったら海外旅行!」が実現できる秘訣をうかがいました。

英語が苦手。典型的日本人の僕が
海外旅行に目覚めた3つの理由

現地の子供達と

海外一人旅の経験ゼロ、そして、TOEIC505点という東松さんが、旅に目覚めたきっかけとは何だったのでしょうか。

「もともと仕事人間で平日は終電近くまで働き、週末の楽しみは合コンか、土曜の昼まで惰眠をむさぼること。典型的な“社畜”で、サラリーマンなんてそんなものだと疑問すら抱きませんでした。ところが2012年、入社3年目に、ゴールデンウィークに開催される大好きなNBAの優勝決定戦チケットが偶然とれて。急だったため予定が空いている友達もいなかったのですが、『せっかくだから行きたい!』とリュックひとつでロサンゼルスまで出かけたのです」

憧れのNBA見たさに、初めての海外一人旅。しかも、太平洋を越えてはるばるロスまで旅立ってしまったのですね。

「現地につくとガイドブックは忘れているわ、宿もとれていないわで焦りました。でも、身ぶり手ぶりで必死に伝えたら、何とかホテルもとれて、スタジアムにも無事たどり着きました。英語も土地勘もゼロでもどうにかなるもんだと、ビーチで海パンで日焼けしながら、初・海外一人旅をエンジョイしていたわけです。

ロスの空を眺めながらビーチに寝転んでいたとき、僕はふと3つの事実に気づいてしまったのです。まず、今の僕はすごく無力だということ。ここでは名刺を出しても通用しないし、そもそも僕は英語すら話せない。もしや、社会人になってから、自分はちっとも成長していなかったのではないか…と。

次に、日本のサラリーマン生活が“当たり前”ではないこと。ロスのビジネスマンは、17時を過ぎると海岸をジョギングしたり、サーフィンを楽しんだり、バーに繰り出したりとナイトライフを楽しんでいる。同じ人間なのに、こんな生活があるのか…と、社畜の僕は衝撃を受けたわけです。

そして3つめ、ハードルが高いと思っていた海外旅行が意外とカンタンだったこと。言葉が話せなくても必死に伝えれば、まわりの人が助けてくれてどうにかなる。“できない”が“できる”に変わった瞬間でした」

もっと世界を旅して人生を楽しんでみたい――東松さんはそう考えるようになり、年8回ペースで週末に海外に飛び立つ“リーマントラベラー”となったのです。

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働きながら3か月で実現!
5大陸18か国を巡る世界一周の旅

コンゴ共和国にて

初の海外一人旅から4年後の2016年10月、東松さんは「働きながら世界一周してみよう」と決意します。なぜ、そこにきて世界一周を思い立ったのでしょう。

「それまで僕が海外に行く理由は“楽しい”からでした。ところが、2015年に訪れた社会主義国のキューバでは、価値観を変えてしまうぐらい強烈なカルチャーショックを受けました。以来、旅の目的はさまざまな生き方や暮らしを見て、自分の価値観や視野を広げることに変わりました。一気にいろんな国を巡ることで、自分の中に変化を起こしたいと考えるようになったのです。

世界一周というと、学生やシニアなど時間のある人だけが楽しめることですが、サラリーマンである僕が実現することで、『働き盛り世代だって行けるんだ!』ってことを示したかったのです」

サラリーマンの東松さんが考えたのは、日本と海外を行き来しながら、日本を“経由地”として世界を一周するルート。この方法で、3か月間で5大陸18か国を巡る壮大な旅プランを実行します。

世界一周のルート

「旅のスケジュールは、土日が中心。旅先によっては金曜日の午後を半休にして、月曜日が休日の3連休を狙えば、マックスで3泊5日の日程が組めます。3泊5日あれば、世界中たいていの国は行けちゃいます!」

東松さんの旅のスタイルは、行きのフライトは仕事の疲れを癒し(むくみを解消する加圧ソックス、使い捨てホットアイマスク、栄養ドリンクが三種の神器)、帰りのフライトでは旅の振り返りをすること。その国で感じたこと、発見や違和感などを思い起こし、メモに残していく。こうすることで、旅での経験が血となり肉となっていくと言います。

「世界を旅したことで、人生の選択肢は無限にあることを知りました。もっといろんな生き方や働き方があっていい。そして、一歩踏み出す勇気さえあれば、これからの人生、実現できることはいくらでもあるとわかったのです」

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リーマントラベラーが選ぶ!
人生が変わった旅・ベスト3

これまで30か国以上を旅してきた東松さんに、人生が変わるほど強烈に印象に残った国ベスト3を教えていただきました。

●キューバ:古き良き風景と人情溢れる国。行くなら今しかない!

キューバキューバ

アメリカとの国交を半世紀以上断絶していたキューバは、1950年代のアメ車が街を走り、スペイン時代の建物が建ち並ぶ、古き良き時代を彷彿とさせる国です。国民の平均年収はわずか2万円程度ですが、社会主義国だからか、人々の助け合いの精神が根づき、治安もいいエリアと言えると思います。

町を歩いていたら、庭先でのダンスパーティや食事に誘われて、飛び入り参加したこともたびたび。水たまりで泥だらけになってしまったとき、おばさんが親身になって助けてくれてお茶までご馳走になった思い出も。この旅でキューバ人の優しさにすっかり魅了されてしまいました。2015年7月アメリカと国交が正常化したことで、これから急速にアメリカ化が進み、街並みも変わっていくと思うので今のうちに行ったほうがいいでしょう。

●イラン:イスラム教の伝統が根づき、ミステリアスな魅力満載

イランイラン

中東のイスラム教国で危険なイメージが強いけれど、国境など一部の地域をのぞけば比較的安全に旅ができると行ってみて感じましたね。町中のいたるところに美しいモスクが見られ、女性はみんな、ヒジャブという衣装で顔や体を隠しています。旅人を大切にするイスラム教の精神で、フレンドリーで親切な人が多い国でした。

宗教上の戒律が厳しく、街中いたるところに「宗教警察」がいるのですが、警察官の居場所を示すアプリもあるとか。まるで女子高生と生徒指導の教師みたいな関係で、伝統とネット社会との相克(?)を見た思いです。

●イスラエル:非日常感!不思議がいっぱい、聖地・エルサレム

イスラエルイスラエル

聖地のエルサレム、死海、遺跡などの名所が、四国地方ほどの大きさの国に詰まっています。ユダヤの民族衣装である黒ハット、黒スーツを着た人たちがぞろぞろと街を闊歩している光景は強烈で、初めて見たときは、脳が処理しきれない不思議な感覚に陥りました。

ユダヤ教の教えにより、金曜の日没から土曜の日没までは「シャバット」という安息日。お店もレストランも交通機関も休業し、しんと街が静まりかえる瞬間に立ちあえます。現地の人からしたら日常のごく当たり前の光景ですが、僕にとっては衝撃的な非日常の数々。旅の醍醐味をビシバシ感じた国でした。

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「土曜の朝は、どの国で迎えよう?」
週末を120%満喫する、週末旅行のススメ

海へダイブ

多くの国を旅しているリーマントラベラーの東松さんですが、本業であるサラリーマン業は大丈夫なのでしょうか。

「もちろん!仕事はきっちり終わらせたうえで旅に出発しています。世界一周はちょっとハードでしたが、基本は多くて数か月に1回ぐらいのペースだから、前もって仕事の調整や根回しをしておけばなんとかなるもの。むしろ旅という期限があるからこそ、普段の仕事もますます全力疾走で頑張れるようになりました」

旅をするようになってから、仕事のアイデアや企画もどんどんひらめくようになったという東松さん。日常から一歩飛び出すことで、柔軟な視点や思考力が高まる効果があるのかもしれません。

「僕の旅が始まるのは金曜日の夜から。スーツのまま空港に行って、月曜日の朝までが旅時間です。旅をしたいけど時間がないと思っている人は、まず週末海外旅行に挑戦してみてほしいですね。

週末海外旅行の初心者でも挑戦しやすいのは香港。羽田から深夜便が出ているし、街もコンパクトで回りやすい。アジア人のみならず欧米人も多いので“外国に来た!”感が味わえると思います。さらに旅慣れてきたら、日本人が少なく、楽園感のあるフィリピンのボラカイ島、あるいはタイのサムイ島などアジアリゾートも楽しいと思います」

東松さんが旅を計画するときは、「土曜の朝は、どの国で迎えよう?」と想像を膨らますことから始まると言います。週末を利用して海外旅行に出かけてみることで、人生も仕事も120%充実させてみませんか?

出国時の様子

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※実際に海外へ渡航される際には、外務省の提供する海外安全ホームページで、渡航先の国や地域の最新の海外安全情報を確認してください。

Information

リーマントラベラー東松

サラリーマン/旅人。1987年岐阜県生まれ。平日は広告代理店に勤務しながら、週末に世界中を旅しているサラリーマンブロガー。TOEICは505点のため、海外でのコミュニケーションはもっぱらボディランゲージ。2016年10~12月、平日は東京でサラリーマンをしながら、週末海外旅行に行き、3か月間で5大陸18か国を制覇。“働きながら世界一周”を達成した。これまで訪れた国のレポートや、旅のテクニックは、ブログ「リーマントラベラー 働きながら世界一周」に。

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