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2017 Jun.30
SURUGA Cycle Journal Vol.2

NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ
『小山町主催セレモニーラン』立哨体験レポート

NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン 富士山ステージ『小山町主催セレモニーラン』立哨体験レポート

今年で20回目を迎えた『ツアー・オブ・ジャパン』。国内最大級のUCI(Union Cycliste Internationale)公認のステージレース。日本で唯一、都道府県を跨ぐ公道開催型の国際レースは充実したレース内容のみならず「自転車による地域貢献」を目指しています。
5月26日に開催された第6ステージ=富士山ステージはスルガ銀行にとっても馴染み深い静岡県小山町が舞台。そこでスルガ銀行サイクリングプロジェクトでは、レース直前に行なわれた小山町主催のセレモニーランをサポートさせていただくことになりました。2020年東京オリンピックでは自転車ロードレースの最終ゴール地点に選ばれる可能性が濃厚と報じられている小山町。その魅力を先取りしてご報告します!

町主催の「セレモニーラン」でロードレースを身近に感じよう!

全部で8つのステージに分かれて開催される『ツアー・オブ・ジャパン』。第9回大会から採用された富士山ステージの特徴は、なんといってもそのコースにあります。距離こそ11.4kmと短めながら、東富士五湖道路須走インターチェンジ付近から富士山五合目須走口へと至るコースは高低差1200m(!)。その主体である「ふじあざみライン」は最大斜度22%という、ロードバイクでもシッティングしたまま真っ直ぐ上ろうとしたら前輪タイヤが浮いてしまうほどの「激坂」です。

NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン全8ステージ 富士山ステージは第6ステージ
NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン全8ステージ
富士山ステージは第6ステージ
ステージマップ

周回ではないワンウェイのヒルクライムのため、観戦はもっぱらスタート地点やゴール地点が中心。そこで小山町が企画したのが選手とチームカーによる「セレモニーラン」です。町内の小山町文化会館からレースのスタート地点『ふじあざみライン』入口までの13.2kmをウォーミングアップを兼ねて選手に走ってもらおうというこのイベント。町の人たちにロードレースに親しんでもらうには絶好の機会です。当日は交通規制が入るため、コースの要所要所に立哨スタッフを配置。スルガ銀行からもサイクリングプロジェクトの深田と中山の2名がボランティアとして参加いたしました!

迎えたレース当日、あいにくの雨天に選手たちは……

小山町文化会館前
小山町文化会館前

5月21日の堺ステージからスタートした『ツアー・オブ・ジャパン』もこの日で6日目。選手にとっては最大の難所であり、総合順位を左右させる富士山ステージ。しかし、当日の天候はなんと雨。ただですら標高の高い小山町は霧に包まれてしまいました。このため、朝、セレモニーランのスタート地点にバスでやって来た選手たちは受付で出走のサインを済ますとすぐにまたバスの車内にとんぼ返り。

セレモニーランのスタート地点

さすがにこの天気と低い気温のなかで走ろうという選手は見当たりません。ここで身体を冷やしてしまったら肝心のレース本番で実力が発揮できない。そこで各チームとも選手はバスで待機。チームカーだけでのセレモニーランを行なうこととなりました。こういったハプニングも、考えてみれば公道レースならではのものです。

深田と中山は雨具を着込んで立哨ボランティアのブリーフィングに参加。セレモニーランの車両が通過する5分前からは通行する一般車両にアナウンスして停止か迂回してもらう、1分前には参加車両以外は停止してもらう、といった細かい指示を受けたあと、各担当エリアに移動します。

誘導員

深田はゴール近くへ。中山は陸上自衛隊の富士学校近くの箱根裏街道に立つこととなりました。

霧の中からセレモニーランの車列が登場

セレモニーランのスタートは午前10時45分。それに合わせて配置されたボランティアの中でも、中山が担当したエリアは交通量が極めて少ない場所。道路の周囲は駐屯地の緑。霧のため視界は不良。平日の金曜日、しかも市街地ではないため、さすがに見物の方もここには見当たりません。ときおり霧の中からやって来るのはいかつい自衛隊車両のみ。映画の一場面にでも紛れ込んでしまったかのようなシュールなその場所に立っていると、「本当にセレモニーランやるのかな?」と不安がよぎって来ます。

それでも5分前には予定どおり町の広報車が「間もなくセレモニーランが通過しまーす」とアナウンスしながら通過。「よっしゃ!」と気合いが入ります。そして1分前には別の広報車が「走行している車はとまってください」と通過。戦車が来てもやっぱり止めなきゃいけないのだろうか、などという心配は幸いにして現実のものとはならず、無事そのときを迎えることができました。

霧で真っ白になった道路の先を見ていると、少しずつ遠くから車の音が聞こえてきます。次いでライトの光が。やって来たのは色とりどりのカラーリングを施したチームカーの数々。1台、2台、3台……5台、10台と、屋根に自転車を積んだ車が何十台と通過する様はなかなかの迫力です。

これでもし晴天で選手たちが走っていたら、おそらく約90名の選手がお目見えして迫力があったことでしょう。今年は仕方ないにしても、来年はぜひそれが見られることを期待したいです。

セレモニーランは2分ほどで中山の前を通過。最後尾の車両が過ぎたところで中山も迎えの車に乗ってリアルレースのスタート会場へと向かいました。

勾配22%、「激坂」を制したのは!?

レースのスタートは正午。スタート地点付近ではずらりと並んだ各チームのブースの中で選手たちがローラーでのウォーミングアップに励んでいます。ほどなくしてレースはスタート。

スタートの様子
いよいよスタート!
スタートの様子スタートの様子

同じコースを走ったことのある深田によれば「3kmの直線の坂を抜けるとヘアピンつづきの山道に。最初から最後まで平坦な場所は一か所もない」といいます。平均勾配は10.5%。とくに急勾配の「激坂」はプロの選手でも時速10km台まで落ちていきます。ゴール手前の500mはとくに坂がきつくなる場所。

今回このステージを制したのは『TeamUKYO』のオスカル・プジョル・ムニョス選手。スペイン出身のムニョス選手は昨年2016年の総合優勝者。予想どおり、今年もこの富士山ステージを38分50秒のタイムで走りきり、全ステージ合わせての総合順位でも1位となりました(※2日後には2年連続の総合優勝が決定)。

レースの模様は表彰用の特設ステージがある「道の駅すばしり」の大型モニターで観戦。ストリーミング配信された映像がゴールまでの戦いを実況してくれました。

大型モニター

ゴールから選手たちが戻ってきたあとは表彰式。ヘアスタイルと髭が独特のオスカル・プジョル・ムニョス選手をはじめ、ポイント賞のマルコ・カノラ選手、山岳賞の初山翔選手、新人賞のドメン・ノヴァク選手などを特設ステージで紹介。4選手にはシャンパンファイトでレースを締めくくってもらいました。

自転車で、家族と自家用車で、訪れてみたい小山町の魅力とは

富士山

あいにくの雨と霧に見舞われた小山町での富士山ステージ。深田いわく「晴天だったら樹木のトンネルと木もれ日の中を行く『ふじあざみライン』はもっときれいで印象的だったはず」。最大勾配22%の「激坂」はヒルクライムが好きなサイクリストなら一度は挑戦したいものです。しかも登るのは日本一の山である富士山なのです。

「『ツアー・オブ・ジャパン』の開催時期はまだ富士山は山開きをしていませんが、ゴールの須走口五合目からはこの季節にしか見られない『幻の滝』や『小富士』へのハイキングが楽しめます」と語るのは「セレモニーラン」を主催した小山町商工観光課の皆さん。富士山の雪解け水によってできた「幻の滝」は五合目から歩いて20分ほど。毎年、5月中旬から6月初旬にかけてしか見ることのできない貴重な滝です。

幻の滝
幻の滝

「小富士」も同じく五合目から「幻の滝」とは逆の方向に30分程度の距離。ツバメオモトやタケシマランなどの高山植物が観察できる絶景ポイントです。

「『ふじあざみライン』だけでなく、足柄峠など町域のほとんどは勾配のある坂道です。サイクリストの方々には田園風景と山道を楽しんでもらいたいですね」

それと忘れてはならないのが温泉。日帰り湯の『あしがら温泉』には間伐材を用いた木製サイクルラックが用意されているというから嬉しい限りです。坂道に疲れた体は富士山を眺めるお風呂でリフレッシュ。もちろん、町のシンボルである富士山は町内の至るところから望むことができます。

日帰り湯『あしがら温泉』

「小山町は自転車に優しい町をめざしています。世界文化遺産、日本一の富士山のヒルクライムへぜひお越しください!(小山町商工観光課の皆さん)」

小山町商工観光課の湯山さんと勝又さん
小山町商工観光課の湯山さんと勝又さん

来年の『ツアー・オブ・ジャパン』が晴天に恵まれることを祈っています。

Information 1

小山町 公式サイト

ツアー・オブ・ジャパン 公式サイト

Information 2

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