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2017 Jul.6
SURUGA Cycle Journal Vol.3

爽快ライドと極楽温泉を満喫!
老舗名旅館『落合楼村上』に泊まる
「Tour de SURUGA伊豆中央ステージ(天城編)」レポート

爽快ライドと極楽温泉を満喫!老舗名旅館『落合楼村上』に泊まる「Tour de SURUGA伊豆中央ステージ(天城編)」レポート

2016年からスタートしたライドイベント「Tour de SURUGA(ツール・ド・スルガ)」。御殿場や湯河原にあるスルガ銀行のサイクルステーションを起点に風光明媚な景色の中を走るチャレンジサイクリングはおかげさまで大好評です。そこで今年は昨年開催した「箱根ステージ」に加え、伊豆半島を巡る「伊豆中央ステージ(天城編/下田編)」と、富士山のヒルクライムを体験する「富士山ステージ」を新設しました。ここでは5月20日~21日にかけて1泊2日で行なわれた「伊豆中央ステージ(天城編)」をレポートします!

目指すは天城湯ヶ島、山を越えて伊豆の中央部へ

Tour de SURUGA伊豆中央ステージ(天城編)

伊豆というと頭に浮かぶのは海に山に温泉。風光明媚な景色に恵まれた半島はサイクリストにとっては別天地です。2020年の「東京オリンピック」では修善寺の『日本サイクルスポーツセンター』が自転車競技(トラック&MTB)の会場に選定。それに合わせて地元でも自転車に対して熱い視線が注がれています。

今回の「Tour de SURUGA伊豆中央ステージ(天城編)」はその名が示すように伊豆半島の中部をぐるりと一周するもの。

1日目は湯河原のスルガ銀行サイクルステーションをスタートして天城湯ヶ島まで南下。国の登録有形文化財である老舗旅館『落合楼村上』に宿泊します。

2日目はいったん半島西側の駿河湾に出た後、湯河原に戻るというコースを走ります。先導はスルガ銀行のライドイベントではお馴染みの『リンケージサイクリング』の田代恭祟さん。参加者には総距離にして165キロメートル、獲得標高は4,016メートルという手応えのある山岳コースを体験していただきました。

初日の朝

初日の朝、湯河原のサイクルステーションを出発した一行は一路海沿いを走る国道135号線を南へ。しばらくは左手に相模灘を眺めながら走り、宇佐美まで行ったところで右折して県道19号に入ります。ここから伊豆スカイラインの亀石峠までは上り(距離約7km、平均勾配6%、獲得標高440m)。初心者ウェルカムのTour de SURUGAですが、この日の参加されたみなさんはそれぞれなかなかの健脚で難なく稜線へと標高を稼いでいきます。その後は伊豆スカイラインを渡って中伊豆方面への下り。

伊豆ベロドローム

途中、オリンピックのトラック競技会場である『伊豆ベロドローム』に立ち寄ってみました。

アジ寿司

ここまで走るとそろそろお腹も鳴る頃。昼食はスルガ銀行修善寺支店そばのお店にて駿河湾のアジを使ったアジ寿司を堪能。パワーチャージしたあとは再びサドルを跨いで午後のライドに出発です。

天城湯ヶ島までは国道を下るのが最短ルート。しかし、より伊豆らしさを味わおうと、ここでは東寄りの山道を走ることにしました。

萬城の滝

標高500メートルの国士峠を越える県道59号線に入り、まずは近くにある萬城の滝を見物。そのあとは県道に戻って樹林帯の中を走行。急カーブが増えて来ると、道路の脇に伊豆ならではの景色が見えてきます。

わさび田わさび田

山から流れる清流を利用したそこは「筏場のわさび田」です。伊豆の特産物であるわさびはこうした山間部で栽培されています。棚田状になったわさび田は他ではあまり見られないもの。思わずカメラを向けたくなります。
国士峠を通過し、植林地を下って行くと天城湯ヶ島です。『落合楼村上』は狩野川を渡った向こう側。ほぼ予定どおりの午後4時には全員が到着しました。

「文化財&サイクリスト大歓迎」の宿
『落合楼村上』にチェックイン!

落合楼村上落合楼村上

辿り着いた『落合楼村上』は入母屋造りの堂々とした玄関からして「おおっ」と感嘆ものの風格です。前身は明治7年創業の『眠雲楼』というから、その歴史は140年以上を数えます。『落合楼』の名付け親は元幕臣であった山岡鉄舟。明治の時代、新政府に仕えていた鉄舟は、天城の山から流れてきた本谷川と猫越川の2本の川がちょうど落ち合って狩野川となるこの場所に建つ宿を見て、名を変えるといいと当時の主人に提案したといいます。

落合楼村上落合楼村上

「文化財の宿」と称されるように、玄関の他にも本館、別館に当たる眠雲亭、紫檀の巨木を床柱に用いた宴会棟、天井に屋久杉を配した階段棟、応接棟、旧オーナーが使用していた居宅棟など、宿のほぼすべてが国の有形文化財。

和モダンな旅館は「サイクルジャージの格好であがってしまっていいのだろうか……」と敷居を跨ぐのも躊躇させるほどの品格に満ちています。が、そこは大丈夫。
「うちはサイクリスト大歓迎の宿です!」

村上昇男さん

そう笑顔で一行を出迎えてくれたのは宿の主人の村上昇男さんです。玄関の横には、その村上さんの言葉を示すようにサイクルラックがあります。
「パンクした際の替えのチューブ、サイクルポンプ、工具などもご用意いたしておりますし、サイクルウエアのお洗濯も承っております。また、お部屋にサイクルラックを設置してバイクをお部屋に持ち込めるんです。」

村上さんによると、天城湯ヶ島のある伊豆市では何年も前から自転車による地域振興に取り組んでいるとのこと。サイクルラックは市内のコンビニや観光センターにもあるといいます。観光協会が貸し出しているレンタサイクルは本格的なクロスバイクやマウンテンバイク。レンタサイクルのある町は珍しくないけれど、ここまで本腰を入れている町はそうはありません。

客室

『落合楼村上』ではロードバイクで訪れる宿泊客が少なくないことから、雨に濡れない屋内にサイクルラックを設置。盗難の心配も皆無で、愛車とともに夜が過ごせるのが魅力です。
チェックインして、まずはウェルカムドリンクの梅ジュースとホテルスタイルプランで利用可能な専用ラウンジでフリードリンク&おやつをいただきます。

館内ツアー

各自、部屋に自転車と荷物を置いたあとは、村上さん自らが案内してくれる館内ツアーがスタート。(通常は毎朝10時より始まるツアーですが、特別に夕食前に案内していただきました。)

庭狩野川

北原白秋や田山花袋、島崎藤村、川端康成などに愛されたという宿の敷地は約3,000坪。緑溢れる敷地内には川を渡る吊り橋まであります。木造2階建て、全9室の本館は入母屋造。部屋によって庭や狩野川に面していて、内部の床柱や床框には黒柿や紫檀などの銘木が使われています。

欄間の透かし彫り

この晩、宿泊した眠雲亭もやはり2階建ての入母屋造。それぞれの部屋の名前は『源氏物語』に因んだもの。欄間の透かし彫りにもそれに沿った模様が配されています。

大宴会場紫檀の巨木の床柱

本館と眠雲亭は2つの階段が交叉する階段棟によって結ばれ、そこから108畳の大宴会場へ行くこともできます。大宴会場の床の間は1尺4寸もある紫檀の巨木を床柱に使用。ここに限らず、銘木がふんだんに用いられた館内は和モダンなテイストでいっぱい。

障子の組子細工障子の組子細工

2つと同じものはないという障子の組子細工や、手作りの歪んだ窓ガラス、そういった細かい意匠ひとつにしてもどれも見事で見ていてため息が洩れます。旧オーナーの居宅棟は蜘蛛を象った細緻な欄間が特徴的。アンティークな椅子やソファを配した応接棟は、読書にでも勤しみたくなるような静かな時間が流れています。

源泉かけ流しの温泉を堪能したあとは夕食。「天城(伊豆)を食べる」をコンセプトとした「落合楼村上謹製 天城軍鶏しゃぶしゃぶコース」をいただきました。

落合楼村上謹製 天城軍鶏しゃぶしゃぶコース落合楼村上謹製 天城軍鶏しゃぶしゃぶコース
落合楼村上謹製 天城軍鶏しゃぶしゃぶコース落合楼村上謹製 天城軍鶏しゃぶしゃぶコース

新鮮な軍鶏は平飼い鶏舎でのびのびと時間をかけて育てたもの。鮮度抜群の歯応えや旨味は天城軍鶏ならではのものです。これと野菜を昆布だしのスープでしゃぶしゃぶに。「あまり飲んで肝臓を疲れさせると明日のライドに響きますよー」という田代さんの声もどこ吹く風、これだけの絶品料理を前にしてはお酒も杯が重なってしまいます。伊豆を走るだけでなく、舌でも伊豆を味わったみなさん。満腹になってさすがに眠気がきたところで各自の部屋に戻りました。

晴天に恵まれた2日間。「やっぱり伊豆は最高!」

2日目

2日目、お世話になった『落合楼村上』さんを出発した一行は、一路西伊豆の土肥方面へ。徐々に標高を稼いでいき、西伊豆スカイラインを走ります。

西伊豆スカイライン

山の稜線近くを行く西伊豆スカイラインは最高地点の達磨山(標高930m)まで距離約13キロメートル、獲得標高660メートル、平均勾配は5%。道の周囲に高木がないため、ダイナミックな眺望が楽しめます。左に駿河湾、右に天城連山を眺めながらの走りは雄叫びを上げたくなるほどの気持ち良さ。「サイクリストでよかった」と幸せを感じる時間です。休憩に立ち寄った『だるま山高原レストハウス』からは沼津の市街の向こうに富士山を遠望。晴天に恵まれたため眺めは最高です。

チェレステカフェ

そろそろランチタイム。休憩後は山を一気に下って駿河湾に出ます。訪れたのは「自転車乗りのオアシス」である『チェレステカフェ』さん。海に面したカフェにはサイクルラックがあって、自転車乗りにとってはありがたいことこのうえなし。

西加南子選手のメッセージ

店に入ると、なんと前日に訪れたという西加南子選手からTour de SURUGA参加者&スタッフへのメッセージが残されていました(※西選手はこの日は前日立ち寄った日本サイクルスポーツセンターで開催された日本学生自転車競技連盟主催の『修善寺女子カップ』に出場)。

チキンカレーのプレートランチ

ゴールの湯河原まで、残すは韮山峠と山伏峠。ラストスパートに向けての栄養補給はカフェの名物チキンカレーのプレートランチです。おなかを満たしたところで出発。富士見パークウェイを韮山峠へ。ここのヒルクライムは距離約8キロメートルで平均勾配は8%、獲得標高は600メートル。ヒルクライムはこれがラストとあってペダルを漕ぐ足にも力が入ります。

伊豆スカイライン

伊豆スカイラインに合流して、少し南の山伏峠まではアップダウンの連続。山伏峠からは熱海方面への下り。相模湾沿いに出れば、あとは湯河原へと戻るだけです。
ゴールはスタートと同じ湯河原のサイクルステーション。足湯で2日間働いてくれた両足をリフレッシュし、全員で「おつかれさまでした!」。山あり海あり文化財あり、そして美味しいもの&温泉ありの2日間は、期待どおり、伊豆半島の魅力を五感で味わうものでした。

参加者&スタッフたち

「やっぱり伊豆は最高!」と感想一致の参加者&スタッフたち。
オリンピックに向けて、これからますます注目度がアップする伊豆半島。記事をお読みのみなさんもぜひ極楽&爽快の伊豆サイクリングを楽しんでください!

Information 1

落合楼村上 公式サイト

チェレステカフェ 公式サイト

伊豆市観光協会 公式サイト

Information 2

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スルガ銀行サイクリングプロジェクト

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