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2020 Mar.31
SURUGA Cycle Journal Vol.52

初心者必見!
クロスバイクに乗って、沼津エリアを思いきり楽しもう!

初心者必見! クロスバイクに乗って、沼津エリアを思いきり楽しもう!

あたたかな春らしい日が増えてきた今日この頃。軽装で自転車を楽しめる時期が近づいてきました。この時期は好天の割合が高く、湿度も低いことからきれいな景色が見られる条件が揃っていて、サイクリングのベストシーズンに挙げるサイクリストも多くいます。

そんな中、沼津市が推進するチーム「サイクリストフレンドリーエリア創造プロジェクト」によるサイクリングイベントが、昨年に引き続き今年も開催されました。イベント名は「沼津満喫!クロスバイク体験サイクリング“戸田合宿”」。スポーツサイクリングを始めた方、始めたい方へ向けた1泊2日のスタートアップ合宿です。

サイクリストフレンドリーエリアを目指して

これまでもユニークなサイクリングイベント開催や自転車の環境整備などに取り組んできた同チームは、『沼津・伊豆エリアをサイクリストや観光客が選ぶ、サイクリストフレンドリーエリアに育てる』ことを目標に活動している特別プロジェクトチームです。メンバーは沼津市職員の課の垣根を越えた若手メインのチーム編成となっており、普段の仕事もある傍らで企画・運営をしています。伊豆半島の玄関口でもある沼津市には、富士山や駿河湾などの景観に加え狩野川といったサイクリングに適した場所が数多くあり、沼津サイクリングのPRを精力的に行っています。

また、静岡県内のあちこちで見かける「BICYCLE PIT(バイシクルピット)」のロゴマーク。空気入れや修理工具を貸してくれたり、はたまた休憩場所を提供してくれたりする、サイクリストウエルカムなスポットとして登録されています。沼津市内では現在40か所が登録されていて、飲食店や宿泊施設、商店などにも浸透しており、スルガ銀行も本店をはじめとする4店舗が登録しています。同プロジェクトの働きかけにより、着々とサイクリストフレンドリーな環境が整いつつあります。

今回のサイクリングイベントには、同市とパートナーシップ協定を結ぶスルガ銀行サイクリングプロジェクトもサポートライダーとして参戦し、参加者と一緒になって100kmの走行に挑戦しました。
また本記事では、通勤往復10kmをママチャリで走行するヨウコさんと普段まったく自転車に乗らない初心者ユミさんのサポートライダー2人に、沼津エリアの魅力とサイクリングの楽しさを伝えてもらいます。


ママチャリライダー(左)と初心者ライダー(右)

いよいよ開催

合宿は2月29日(土)、3月1日(日)に行われました。JR沼津駅より徒歩10分ほどの距離にある「沼津市中央公園」に朝8時集合です。
まだ受付開始前でしたが参加者が続々とやってきました。皆さんがいかにこの日を心待ちにしていたかが伝わってきます。参加者は10~70代と幅広く、女性が8割を占めていました。皆さんお住まいも職業もバラバラです。参加理由について尋ねると、「昨年楽しかったのでまた参加した」と話す方もいれば「スポーツが好きだけどサイクリングは初めて」「日頃の運動不足を解消したい」とお一人で参加する方もいて、実にさまざまな方たちが集結していました。

受付を済ませたら自転車選び、サドルの高さ合わせ、操作練習へと進みます。今回使用する自転車は、同市が所有するレンタサイクル「ぬまクル」。クロスバイクというスポーツ自転車です。ママチャリより重量が軽く、ロードバイクよりも太いタイヤで安定して乗れるクロスバイクはスポーツ自転車の中でも始めやすいといわれています。また、ママチャリが一般的に3段変速(ギア)であるのに対し、ぬまクルは24段変速なので、コースに応じてシフトチェンジを駆使し快適に走れます。

全員準備が出来たら、ブリーフィング開始です。ブリーフィングでは、コースの概要や走行時の注意点について説明を受けます。ここで特に重要なのは「アイスブレイク」。初対面の人同士のグループサイクリングなので、お互いに自己紹介などして緊張をほぐしました。


ガイドリーダーの田代恭崇氏(中央)、今年もお世話になります!

準備運動も念入りに

「初心者に優しい」とは

自転車も体も準備万端!出発前の集合写真も撮り、いよいよスタートです!ガイドライダー先導のもと、3グループに分かれて順次走り出しました。


出発!

ここでコースの紹介を。1日目は市内を流れる狩野川沿いや海岸線を走り、アップダウンのある西浦・大瀬崎エリアの坂を越えて道の駅「くるら戸田」を目指します。走行距離にして約60kmの行程です。その後戸田で一泊し、2日目は戸田から沼津へ帰ってくるという往復コースになっていて、2日間で100kmを走ります。

100kmと聞くと初心者でなくても走りきれるのか心配になってしまいますが、走行スピードは時速20km前後と初心者にも優しいゆったりしたペース設定なので、景色を楽しみながら走れるとのこと。また、30分から1時間おきに休憩があるのでこれなら無理なく走れそうです。途中、各名所にも立ち寄れるので今から楽しみです。

楽しいサイクリング

沼津港からほど近い「千本浜公園」では美しい海と千本松原を見ることができました。富士山もはっきりと見え、「2日間頑張れ!」と後押しされた気分です。


富士山と一緒に

休憩の合間、ガイドライダーが耳寄り情報を教えてくれることも

沼津港にある大型展望水門「びゅうお」もビュースポットとして有名です。津波の侵入を防ぐために作られた日本最大級の水門は、その高さを生かして上層階に展望施設も併設しており、地上30mからの眺望を360度楽しめるようになっています。


定番の「水門を持ち上げる」ポーズ

このあとはしばらく狩野川に沿って走ります。川沿いは道も整備されており、走っていてとても爽快でした。

前後で走るヨウコさんとユミさんですが、ユミさんはグループサイクリングも初めて。サイクリング中は黙々と走るのかと思いきや、ヨウコさんがフレンドリーに話しかけていました。同年代ということもあってか、走行中にもかかわらず会話が弾みます。途中からほかの参加者も会話に参入し、次第に打ち解けていきました。

国道1号線沿いにある「柿田川公園」に到着しました。公園内を流れる柿田川は長さ1.2kmと短い川ながらも透明度の高い湧き水が出ることで有名で、国定天然記念物にも指定されています。

湧出量は1日に約100万トンともいわれ、今も絶え間なく湧き続けているのだとか。展望台が2つあり、休憩の合間、噂の湧き水を見に第2展望台に行きました。

第2展望台では、深さ3.5m×直径5mの巨大な取水口から湧き出る美しい湧き水が見られます。訪れる季節や時間帯によって湧き水の色味は変わるそうで、最も青く見える季節は夏の朝9~10時頃のようですが、「今日すごく綺麗!!」とヨウコさんが目を輝かせて周囲に教えてくれました。

なるほど、確かに美しい…!肉眼でも底の方までよく見えます。とても国道沿いの賑やかな場所にある公園とは思えない、神秘的な空間でした。


湧き水の美しさに感動し、思わず自撮り

柿田川公園を後にし、昼食場所までの約2kmは川沿いだけでなく住宅街などを通ります。ガイドリーダー田代さんの設定するコースは極力幹線道路を避けているため、交通量が少なく、安全かつ快適なサイクリングが楽しめます。

御殿川、大場川に沿って走っていると、やがて道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」が見えてきました。どうやら狩野川まで戻ってきたようです。このまま川沿いを走り、国道414号線、県道130号線、17号線へと進みます。沿道では伊豆名物の河津桜や梅の花が。走行中あちこちでお花見を楽しみました。

12時30分、予定どおりに昼食場所「貝殻亭」に到着です。駿河湾に面した富士山を望む絶好のロケーションにあり、地元の新鮮な魚を使った定食などの美味しい料理がいただけます。


真鯛の西京焼き定食

美味しい海の幸も堪能し、サイクリング再開です。ゴールの戸田まで残り22km、県道17号線をひたすら走ります。しばらくは美しい海岸線沿いのサイクリングを満喫しましたが、この後が合宿の本番です。

アップダウンの楽しみかたは人それぞれ

待ち受けるのは、大瀬崎から戸田までのアップダウン。県道17号線は高低差のある海岸線でブラインドコーナーも多く、伊豆半島の特徴的な道路でもあります。サイクリストにとっては体力的に消耗するコースですが、途中「煌めきの丘」や「出逢い岬」といった、富士山や駿河湾を一望できる絶景ポイントが数多く待っています。

グループで一丸となって坂に挑みますが、普段から自転車に乗っている人でも息が上がり、なかには足が止まってしまう人も…。そんな時に助けてくれるのがサポートカー「サイクル号」です。


後ろから見守るサイクル号

「疲れたらいつでも乗ってね、ワープできるよ(笑)」と言われていたのですがその意味がここでようやく理解できました。そう、このイベントの良いところは「安心のサポートが付いている」こと。無理して走る必要はないのです。ゆっくりのんびりと楽しみ、いいとこどりをしていいということですね。とはいうものの、2人はサポートライダーなので「乗ります!」とは口が裂けても言えないようですが…。

まだ余裕のありそうなヨウコさんとバテ気味のユミさん

サイクル号に乗り込む参加者を見届け、小休憩を挟みながらもなんとか上りきり、絶景ポイント「煌めきの丘」に到着しました。この時間はあいにくの曇り空でしたが、天気が良いと海越しの富士山が美しく見えるそうです。

また眼下には、菜の花で描かれた地名「井田」の文字が歓迎してくれます。

次の絶景ポイント「出逢い岬」までの4kmは、すでに頂上は越えたものの緩やかなアップダウンが続くので進みが遅く感じられます。みんなで励まし合いながらどうにかたどり着きました。戸田の海水浴場がよく見えます。


坂を上りきった達成感と絶景にバンザイ!

あとはひたすら下るのみ!スピードの出しすぎに気を付けながら、道の駅「くるら戸田」を目指します。

16時前、無事にゴールです!ほかの参加者も続々とゴールしました。

ゴールの戸田は、2005年に沼津市と市町村合併をした街で、もともとは田方郡に属する村でした。伊豆半島の西海岸に位置し、三方を山に囲まれ一方の西側が駿河湾に開けた土地で自然を満喫するにはうってつけのエリアです。海の水質はすばらしく、近年海水浴やシュノーケリングをしに訪れる人が増えているようです。

2015年にオープンした道の駅「くるら戸田」では、名産の深海魚や塩だけでなく新鮮野菜やみかんなどのお土産も購入でき、併設する食事処では深海魚料理がいただけます。名物のトロボッチフライ丼やわさび丼を目当てに来る方もいるのだとか。日帰り温泉や足湯もあるので、サイクリング後の疲れを癒すのにぴったりです。

ここからは各自手配した宿へ向かい、それぞれ戸田での夜を楽しみます。2人はくるら戸田からほど近い「富士城」に宿泊しました。

ふ・じ・し・「ろ」!

夕食には深海魚のタカアシガニやメギス、わさびにみかんと、名産をふんだんに使用した料理が出され、大満足でした。夕食の後はサポートメンバーの懇親会も開かれ、親睦を深めたのでした。明日も元気に走れそうです。

「富士城」での夕食

昨日とはまた違う達成感を

2日目は朝8時30分にくるら戸田へ集合です。
くるら戸田で買ったスイーツでお茶会を楽しんだという参加者や、すでに集合前に周辺を走ってきた参加者もいました。戸田での一泊を、皆さん大いに満喫したようです。

2日目も元気に出発!

ここでコースのおさらいですが、2日目は沼津市街へと戻る往復コースなので、昨日颯爽と下ってきた坂を上るところから始まります。

「出逢い岬」までの距離3km、標高にして150mの坂を上り続けます。ここでもすかさず「無理せず、いつでもサイクル号に乗ってね」と心遣いの一声があり、後のことを考え率先して乗りこむ参加者もいました。たしかに無理は禁物です。でも2人は自力で上ります。だってサポートライダーですから…。

無事に「出逢い岬」に到着しました。第一関門をクリアし、全員で歓喜のバンザイ!


出逢い岬にて

次の「煌めきの丘」までの4kmは標高150mのアップダウン。ここもどうにか走り切りました。皆さん素晴らしい脚力です!これも一緒に走る仲間がいたからこそ乗り越えられたのかもしれません。


煌めきの丘にて

手厚いサポート

休憩中に提供される補給食や「寿太郎みかん」にもだいぶ助けられました。寿太郎みかんはここ西浦エリアで栽培されている、沼津を代表する名産品です。甘味と酸味のバランスが絶妙で、サイクリングで乾いたのどを潤す救世主でした。


西浦江梨にて、寿太郎みかんと一緒に

合宿のメインイベントも無事に終え、ここから先は下り続きです。スピードの出しすぎに十分注意し、海岸線まで戻ってきました。左には海、右にはみかんの段々畑といった特別な景観とダイレクトに感じる潮の香りは格別です。


美しい海岸線

また、エメラルドグリーンの海が戸田でのアップダウンの疲れを癒してくれました。


らららサンビーチにて

コース沿いの「OH!MOS(オーモス)」にも立ち寄りました。1年を通して柑橘類が手に入るこちらの直売所は、西浦エリアのアンテナショップの役割を果たしています。

みかんの試食もできるので、皆さん気に入った味を見つけてはお土産にとたくさん購入していました。購入したものはサポートカーに積んでおけるので、「荷物を気にせずたくさん買えるのがありがたい」との声も。たくさんの手厚いサポートに感謝です。


みかんは全種類試食可能

残すところあと21km。ゴールを目指し、狩野川沿いや市街を駆け抜けます。途中、行列ができているいちごのビニールハウスや満開の菜の花が目に入り、春の訪れを楽しみました。


一面黄色の世界

そして、無事にゴール!100km完走です!

軽快にゴールした第1グループの皆さん

「終わってみればあっという間の2日間で、本当に100km完走したのか信じられないほど、最後まで楽しく走ることができました」と語る2人。そのように思えたのも、無理のない安心なコース設定やサポートカー・補給食といった万全のサポート体制、そして参加者とサポートスタッフ間の垣根ないフレンドリーな雰囲気があったからこそではないでしょうか。何よりもみんなで完走したという達成感の共有は、何物にも代えがたい思い出となったようです。「1人で参加するのはちょっと…」という方でも安心して参加できるグループサイクリングの魅力を十分に体感できたことと思います。

美しい駿河湾と自然豊かな伊豆半島、富士山に囲まれた沼津でのサイクリング、ぜひ満喫してみませんか。沼津市の皆さんが温かく迎えてくれますよ。

サイクリストフレンドリーエリア創造プロジェクトチーム
沼津市産業振興部スポーツ交流推進課 主任

佐藤努さんから“ヒトコト”

駿河湾越しの富士山が望める海外線、戸田へと続く起伏のある峠など、沼津市には、他エリアに誇れる自然環境が整っています。数年前まではなかなかみかけることのできなかった市内を走るサイクリストの数も増加傾向にあり、今後も、本市のサイクリングの魅力を発信していきたいと考えています。

また、バイシクルピットの整備や、有料レンタサイクルの実施など、サイクリストの受入環境整備にも力をいれており、この地を訪れるサイクリストが、気持ちよくサイクリングをできるよう、サイクリストフレンドリーエリアの構築に向けて取り組んでいます。

今後も引き続き、民間事業者と連携を図りながら、本エリアのサイクリングの魅力発信、環境整備に力をいれていきます。みなさんも、是非、沼津でのサイクリングを楽しんでください。

Information 1

静岡県沼津市

https://www.city.numazu.shizuoka.jp/

サイクリストフレンドリーエリア創造プロジェクト

https://www.city.numazu.shizuoka.jp/cycling/friendly/

バイシクルピット

https://www.city.numazu.shizuoka.jp/cycling/bicycle_pit/

リンケージサイクリング

https://linkagecycling.com/

メゾン・ド・メール貝殻亭

http://www.kaigaratei.com/

OH!MOS

http://www.wbs.ne.jp/bt/noushinkyo/sanchoku/ohmos.html

Information 2

スルガ銀行ロードバイク購入ローン

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