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地域にずっと愛される、“写真館”をつくりたい!

フォトグラファー
山本 倫子さん

新聞社系出版社の専属カメラマンとして3年間の勤務を経た後、2012年4月からフリーランスのフォトグラファーとして活動を始めた山本倫子さん(27)。「地域に根ざした写真館をつくるのが夢」という山本さんに、写真に興味を持ったきっかけや現在のやりがい、そしてこれからの夢などについてうかがいました!

写真を始めたきっかけは、小学生時代の卒業アルバム

愛用の道具

 山本さんが写真に興味を持ったのは、自分が映る小学校の卒業アルバムを見た瞬間のこと。「全体的に見ていて、単調で楽しくなかったんです。なんてヘタなんだろうって思いました(笑)。子どもながらに何とかならないのかと考えて、それなら自分で撮ってみようと思ったのが写真に興味を持ったきっかけでした」

 ただ人物が映っているというのではなく、その写真を見て当時のことや、楽しい想い出などを感じてもらえる写真を撮りたいと話す山本さん。中学に入ると、兄から借りたカメラを手に撮影を始めました。

「学生時代は、友達や街並、植物や動物など、たくさんの写真を撮っていました。中学の時には動物園で撮ったクジャクの写真が、コンテストで佳作に選ばれたこともあります」

 山本さんは写真を撮ることの楽しさに、どんどん魅了されていきました。

将来を本気で考えたときに、大好きな写真をやりたいと思いました

山本倫子さん

 高校生の時に訪れた、横浜にあるドイツ製カメラ専門店で、山本さんは初めて自分のカメラを手にすることに。

「《Ihagee EXA 1b》というカメラに、一目ボレしたんです。それが初めて自分でお金を出して購入したカメラとなりました。嬉しくて“写真を撮りつづけたい”という気持ちが湧き出てきたことを覚えています。今でもずっと大事にしています」

 しかし高校を卒業すると、雑貨店に勤務するなど、写真とはまったく別の方向に進むことになりました。「写真を撮りつづけたい気持ちはあったのですが、撮る機会は本当に少なくなってしまいましたね」

 大きな転機が訪れたのは、20歳の頃。

「これから先を考えたときに、自分が本当にやりたいことは何だろうって、本気で考えたんです。その答えが『やっぱり写真が好き』という気持ちでした。それで改めて写真を始めようって決めたんです」

 すぐに上京すると、写真の専門学校に入学。ここでの3年間がとても大きな経験になったと山本さんは言います。「それまでは漠然と撮っていたものが、明確に“これが撮りたい”という意志に変わりました。同時にプロへの意識も高まりました」