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「一緒にやろう」の思いを、ようやく実現することができた!

調理場で作業する今井さんと高木さん手作りパスタ

 高木さんは福岡で公務員、今井さんはイタリアン・レストランでシェフとして働くという別々の道を進むことになるも、「いつか一緒にイタリアン・レストランをやるという気持ちはずっと変わりませんでした」と言うお二人。
「高木はとても尊敬できる人間性を持つ人。僕と価値観も似ていて、一緒にやれたらいいなと思っていました」と話す今井さんに、高木さんも「今井は職人としても本当に素晴らしい人。力を合わせて良いレストランをつくりたいとずっと考えていたんです」と語り、2009年頃から本格的に物件探しをスタートさせました。
「物件探しに一年くらいかかり、一番大変でしたね。落ち着いた環境で、フランクで着飾らない、だけど特別感を味わってもらえるお店にしようと話し合っていました」と高木さん。
 二人の納得のいく場所が見つかると、今度は内装に4ヶ月ほどの時間をかけました。「料理も空間もシンプルが好きなので、そんな感覚のお店にしました。思ったより時間がかかってしまったり、予算的な制約もあったりしたのですが、念願のイタリアン・レストランをオープンさせることができました」と当時を振り返る今井さん。そして2010年12月に、念願のイタリアン・レストラン『OTTO(オット)』をオープンさせました。

お店や料理を通じて、たくさんの人とつながりたい!

今井さん高木さん

 開店から2年が経過し、「自分たちのお店を運営することには苦労もあるけれど、良い点の方が多いですね」と話す今井さんと高木さん。
「経済面など大変な面もありますが、自分たちの好きなようにコンセプトや料理を自由にできるのでとてもやりがいを感じます。お店や料理を通じて、いろんな人とつながっていけるのも楽しいですね」(高木さん)
「好きなことをやっているので、苦労に感じることは何も無いです(笑)。自分たちの色が出せるので、いろんなチャレンジをしています。やっぱり『美味しい』という感想をもらうことが最も嬉しい瞬間ですね」(今井さん)
 これからの夢を尋ねると、まずは「『OTTO』を大切にすること」と口を揃えるお二人。高木さんはさらに「外国にも目を向けて、海外出店ができると面白いですね」と語り、今井さんは「地域密着を目指しています。お店の隣が小学校なので、その子どもたちが将来お店に来てくれると嬉しいです」と笑顔で話してくださいました。

イタリアン・レストランOTTO店内

OTTO

  1. http://otto.jpn.com
  2. 〒154-0024
    東京都世田谷区三軒茶屋1-2-12 1F
  3. 03-3411-8088
Mini column

開店費用の配分目安はどのくらい?

〜BarをオープンしたAさんの場合〜

費用の配分比率の円グラフ

レストランやカフェ、Barなどの飲食店を開店するには、さまざまな費用がかかります。ここでは「どんな費用が必要?」、「費用の配分比率はどのくらい?」なのか、約10坪(約33m²)のBarをオープンしたAさんの事例で見てみましょう。費用のカテゴリは、大きく分けて次の6つ。「①店舗保証金等」「②工事費」「③設備費」「④仕入れ費」「⑤消耗品・備品費」「⑥運営・広告費」の6項目です。各項目それぞれの割合は「①店舗保証金等:25%」「②工事費:20%」「③設備費:30%」「④仕入れ費:5%」「⑤消耗品・備品費:5%」「⑥運営・広告費:15%」が目安に。総額を1,000万円と仮定すると、それぞれの費用感を算出することができます。