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やりたいことを求め、転職を決意

 情報を発信することに強い興味を持っていた安齋さんですが、大学卒業後は、もう一つ興味を抱いていた金融業界に就職。新社会人としてスタートするも、「仕事はやりがいのあるものでしたが、書くことや情報を発信することへの熱意は増すばかりでした」という安齋さん。休日などを利用して、自分と同じ新社会人に向けて、世の中に対するいろいろな疑問に答えるインタビュー・コンテンツの制作・連載を始めました。

「働きながら各界の専門家に直談判して、取材を敢行し原稿料もなく大変でしたが、やがて『IT系ニュースサイト』に記事を提供するようになり、とてもやりがいを感じました」

 安齋さんはそんな実績を積み重ねながら、情報発信の仕事ができる環境への転職を決意。多くのPVを誇る生活情報サイトを手がける制作会社で編集・ライターとしての仕事を開始し、現在は総合情報サイト「All About」でWEB編集者として世の中にさまざまな情報を発信するようになりました。

「雑誌の編集者のような仕事で、ガイドと呼ばれる専門家や専門の知識や経験をもったブロガーのマネジメントや記事の企画、編集などを手がけています。デジタルとビジネスという分野で、新しい情報をいち早くキャッチして正確に届けるために日々奮闘しています。自分のブログでは自由に情報を発信していましたが、現在の仕事では多くの人の役に立つ情報を提供することが重要です。自分が面白いと思ったものと世間が面白いと思ったものが合致し、多くの人からの反応があると、役に立っているのが分かりとてもやりがいを感じますね」

情報発信のカタチを、提案型にしていきたい

 ある分野に精通し情報を発信するガイドたちを、もっと世の中に認知させていきたいと話す安齋さん。毎月60人ほどのガイドとコンタクトをとりながら、100本ほどの記事を手がけているそう。

「ガイドの記事はとても面白いです。嗅覚に優れていて、世間のギャップにも鋭く反応します。また、自分で実際に試して本当に面白いものを発信しているので、中身がとても濃いんです。こういった方々を、もっともっと世の中に発信して行ければと思っています」

 ガイドを応援するだけでなく、安齋さん自身も今後さらに情報を発信していきたいといいます。

「読者のニーズに合わせるだけでなく、もっと提案型にしていけたらいいですね。例えば、『こんなニュースがありました』だけでなく、『だからこうなる』『こんな風にしたらどうですか?』といったように、ある情報を深めて発信していきたいと思っています」

 自分が楽しい、良いと思うことを、広く人々に伝える。インターネットというメディアを武器に、安齋さんは昔から変わらない想いで、これからも役に立つさまざまな情報を世界中に発信していくのです。

総合情報サイト「All About」

  1. http://allabout.co.jp/
  2. 大日本印刷株式会社と株式会社リクルートを大株主とする株式会社オールアバウトが運営、約1,200のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する情報を提供する総合情報サイトです。
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Blogがチャンスのきっかけに!? ブログ大国ニッポン!

日本人のブログ“閲覧時間”は世界一

 総務省の調べによると、日本人の約80%となる9,610万人がインターネットを利用しています(2011年調べ)。そのうち36.7%(3,520万人)が、個人のホームページやブログ閲覧を目的としているとの調査結果が出ています。

 さらに、日本はブログの"閲覧時間"が世界的に見て非常に長く、ブログの月間平均利用時間が世界で一番長いという調査結果もあり、日本はブログ大国といえます。そのため企業はもちろん、個人の趣味を活かしたブログ記事が大きなヒットに繋がる事例も数多くあります。また、SNSの普及に伴い、個人での成功の可能性が広がってきています。

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