Job-labo file 24

デザイナーとオペレーター、それぞれの違いを楽しむ

作業中の鈴木さん

 まだ入社2年目ながら、社内で頼られるほどのデザイナー・オペレーターとして活躍する鈴木さん。現在の仕事のやりがいをこう話します。

「アライデザイン工芸では、あらゆる制作を行なっています。街に掲出する看板やのぼり、ポスターなどは、自分が手がけたものを街中で目にできるので、とてもやりがいがあります」

 また「Tシャツやノベルティグッズもお客さまが触れるものなので、使う人をイメージしながらデザインをしています。実際に使ってくださるのを見ると、すごく嬉しいですね」と笑顔で話します。

 鈴木さんはデザイナーとしてだけでなく、オペレーターの面でも周囲の人に頼りにされているそう。

「機械に触るのが好きなせいか、ここにあるさまざまな印刷や制作に関するマシンを操作できるようになりました。オペレーターの仕事はデザイナーとは違い、いかにムダなく効率的に行なうかを第一に考えます。今あるものをより良くするというよりも、いかに段取り良く工程を管理してロスを減らせるかが重要であり、そういった細かな部分にもこだわっています」

 ものを生み出すことと、そのプロセスをスムーズにすること。その両面を鈴木さんは担っているのです。

イメージをカタチにして多くの人に喜んでもらう

インタビューに答える鈴木さん

 看板やTシャツといった平面へのデザイン、コップやペンなどの立体物へのデザイン、さらに印刷やカッティングなど多岐にわたる機械類のオペレーションもこなし、マルチに活躍する鈴木さん。

「現在は複数のプロジェクトを手がけられるようになり、自分自身の成長を実感しています。デザインもオペレーションも、屋内外のどちらで使うか、発色や見え方はどうすれば良いか…などを判断する経験値も増え、これからさらにいろいろなものを制作していきたいです」

 また鈴木さんは、これからもクリエイティブな仕事に携わっていくため、新しいものを積極的に取り入れるようにしているそう。

「サインやディスプレイ、印刷機器や素材などに関する展示会に足を運んで、これからどんなことができるのかをいつも考えています。技術の進化が凄いので、自分たちも新しいものを取り入れて常にチャレンジしていたいですね」

 鈴木さんが抱く想いは、手がけたものを見たり触れたりするお客さまに、驚きや何かしらの印象を残したいということ。

「自分の仕事は、情報をいろんなカタチにする仕事です。少しでも多くの人に喜んでもらえるものを、これからもつくりつづけていきたいですね」

 今後どのようなアイデアを実現して、私たちを驚かせてくれるのでしょうか。

株式会社 アライデザイン工芸

株式会社 アライデザイン工芸

  1. www.kanban-arai.co.jp
  2. 〒430-0924
    静岡県浜松市中区龍禅寺町341
  3. TEL
    :053-453-0866
    FAX
    :053-453-0787
Mini column

街や人々に貢献する屋外広告・看板デザイン!

街のさまざまな場所で見ることができるネオンや看板などの屋外広告。初めて登場したのは大宝元年(701年)のこととされ(※)、今では私たちの生活に密接しています。

近年、屋外広告は景観づくりや社会に貢献している事例が多くあります。例えば大阪の「グリコ」のサイン看板は、街のイメージづくりに大きな役割を果たしています。街づくり全体に貢献している例としては「谷中銀座商店街(東京都台東区)」が挙げられます。それぞれの店頭にはお店と千葉大学の学生が協力してデザインを考えた円状の木材看板が掲げられており、その商店街で統一された店看板は各店舗の個性を感じさせながら、下町の情緒があふれる商店街を巧みに演出することに成功しています。

また、地方の駅前に掲げられた地元の特産品の広告や、特徴的なイラスト・キャラクターの描かれた看板やオブジェは、観光客が見ると旅の味わいを感じ、その土地の出身者が見れば郷愁を感じるなど、人の印象に深く残ります。

実は看板デザインは、社会に寄与し街や人々に貢献できる仕事でもあるのです!

(※)一般社団法人 日本屋外広告業団体連合会ホームページより