Job-labo file 27

自らの夢に、挑みつづける!

会社員サッカー選手会社員
菊池 康平さん

サッカーをはじめた幼稚園の頃から、「いつかたくさんの観客の前でプレーをしたい!」という夢を追いつづけている菊池康平さん(33)。大学に進学してからは、海外のサッカーリーグにも果敢にチャレンジし、さらに株式会社パソナに入社してからも休職して夢に向かってトライを継続。26歳のときに南米ボリビアで、念願のプロ契約を果たしました。1年の休職期間を終え再び職場に戻ってからも、プロサッカー選手への夢を実現するために仕事とチャレンジの両方を追い求めつづけている菊池さんに、現在の仕事のやりがいや今後の夢などについてうかがいました!

Jリーガーを目指した中学・高校時代

インタビューに答える菊池さん

「すごくユニフォームが格好良く見えたんです」と、サッカーとの出会いを語る菊池康平さん。すぐに自分もやりたいと両親にねだり、幼稚園の頃からサッカーを始めることになりました。

「それからずっとサッカーが大好きで、地元のクラブに所属して本格的に取り組むようになりました。Jリーグが開幕した直後ということもあり、三浦知良さんに憧れて自分もいつか多くの観衆のなかでサッカーをしたいと強く思うようになりました」

 まずはJリーガーを目指し、サッカーの練習に精を出す日々に。高校からはさらにレベルの高い環境で自分を磨きたいと、プロクラブのユースチームの門戸を叩くもその門は狭く、チャレンジ7チーム目となったFC町田ユースにようやく所属することができました。

「レベルの高い環境に自分の身を置きたくて、さまざまなクラブを探しては電話を入れテストをしてもらうことを繰り返していました。入団すると周囲のスキルはもちろんモチベーションも高く、とても刺激を受けました」

 大学に進学すると、一つの転機が訪れたそう。

「まわりにはサッカーの上手い人たちがたくさんいて、このままでは自分はダメだと痛感したんです。それで自分独自の道を模索するようになりました」

 この想いが、海外挑戦へのきっかけとなるのでした。

居場所を求めて世界に挑んでゆく

インタビューに答える菊池さん

「自分は何ができるのだろう?」と悩んだ学生時代。憧れの三浦知良選手が単身でブラジルに渡り挑戦をしていたこともあり、自分も強くならなければと思ったという菊池さんは、夏休み期間を利用してシンガポールのサッカーリーグを体験することに。

「高校時代にその存在を知っていて、一度チャレンジしたいと思っていました。しかし行ったはいいのですが、一軍で目立たなければいけないのに、当初は二軍での練習が続きチャンスをもらえなくて・・・。一軍の監督に直談判をして、少しずつチャンスをもらえるようになりました」

 シンガポールで過ごした2か月間では、思うような結果が残せなかったそうですが、大きな収穫もあったとのこと。

「挑戦しに来ている、世界中の選手と出会うことができました。世界の広さと、同じ目標を持って頑張っている人たちの存在を実感し、自分もさらに頑張っていこうと思うことができました。一軍の監督に直談判したときのように、とにかく自分から動いていくことが重要なのだと気づいたのです」

 シンガポールでの経験を第一歩として、香港、オーストラリア、タイ、マレーシア・・・など、さらに世界に挑んでいくことになった菊池さんでしたが、得られる結果は理想とはほど遠かったそう。

「サッカーの挑戦もつづけていくつもりでしたが、同時に大学卒業も迫っていて日本での就職活動も開始しました」

このときに、現在勤めている株式会社パソナと出会うこととなりました。