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2013 Aug.15
Dream & Passion
~輝ける女性たちの肖像~ Vol.6

-女子プロサッカー選手 安藤梢が世界で戦うKOZUEになるまで-
ワールドカップで優勝した時、これまでの過程が思い浮かんだ

自分らしく活き活きと働く、素敵な女性たちを紹介する「Dream & Passion」。第6回目のゲストは、女子プロサッカー選手、安藤梢(あんどうこずえ)さん。1982年7月9日、栃木県に生まれ、3歳の時からサッカーを始め、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の中心選手として、2011年のFIFA女子ワールドカップでは、全6試合に出場して優勝に貢献。また、アテネ・北京・ロンドンとオリンピックに3大会連続出場し、2012年のロンドンオリンピックでは、銀メダルを獲得。現在は、ドイツ・ブンデスリーガの1.FFCフランクフルトに所属されています(筑波大学大学院 博士後期課程在学中)。なでしこジャパンの試合出場のために帰国した安藤さんに、サッカーを始めたきっかけや世界で戦える選手になるまでの過程、そして夢についてお伺いしました。

聞き手:
スルガ銀行d-laboスタッフ 和智
ワールドカップで優勝した時、これまでの過程が思い浮かんだ -女子プロサッカー選手 安藤梢が世界で戦うKOZUEになるまで-

幼稚園から男子サッカー部に所属して、練習の毎日

幼稚園から男子サッカー部に所属して、練習の毎日

d-labo安藤さんは今年6月にドイツから帰国され、日本代表(なでしこジャパン)として佐賀で開催された国際親善試合でニュージーランドと対戦、その後、海外遠征メンバーに選ばれ、イングランド・ドイツと戦いました。そしてEAFF 東アジアカップ2013に挑み、特に中国戦の先制ゴールは見事でしたね。今回の試合はいかがでしたか。

安藤ゴールについては、代表でしばらくゴールがとれてなかったので正直プレッシャーを感じていました。でも、そのプレッシャーをいつか跳ね返すために今まで自分を信じて強い気持ちを持つように取り組んできました。ゴールした瞬間、本当にうれしかったですし、ほっとしました。ゴールという結果が自分を一番楽にしてくれました。今まで自分を信じて応援し続けてくれた方たちや、家族、友達がみんな喜んでくれたことがすごくうれしかったですし、みんなに支えられてとれたと強く感じたゴールでした。
東アジアカップは、世界チャンピオンとしてアジアでは絶対に優勝という結果を残したかったので本当に悔しい結果となりました。3試合の連戦の中で、新しいメンバーが入ったり、チーム力が試される大会でしたが結果を残せませんでした。その中でも個人としてチームとして新しいことにチャレンジしたからこそ出た課題や、手応えもありました。そこをしっかり分析して次にいかして成長していけるようにしていきたいです。

d-labo次は来年のアジアカップですね!楽しみにしています。ところで、安藤さんがサッカーを始めたきっかけを教えてください。

安藤3歳のとき、父にボールを蹴って遊んでもらったのがきっかけです。とにかくボールを蹴るのが楽しかったのを覚えています。幼稚園の年中のときに男子のサッカークラブに入りました。当時の私は幼稚園に行きたくないと泣き、サッカーチームに入れてもらえるなら幼稚園に行く…と駄々をこねたそうです。その頃は女子がサッカーをやるのはとてもめずらしく、両親と一緒に園長先生にお願いに行き、特別に男子サッカークラブに入れていただきました。

d-labo幼稚園で男子サッカーチームに入って小学校ではどうされたのですか。

安藤サッカーを続けたかったので、サッカー少年団に入部しました。そのときも女子は私1人だけ。対戦相手の保護者の方に「女の子がいる!」と驚かれました。そのほかに地域の女子サッカークラブ(河内SCジュベニール)にも所属して練習をしていました。

d-laboその頃、サッカーにどんな魅力を感じていましたか。

安藤その頃はとにかく足でボールを扱うのが楽しくて仕方なかったです。あと、ゴールを決めた時がすごく気持ちがよくて好きでした。

d-labo所属クラブの練習とは別に、自主練習はしていたのですか?

安藤すごくやっていましたね。特にリフティングは、毎日練習してノートに記録していました。朝、学校に行く前にやったり、家に帰ってきて暗くなっても壁打ちをしたり…。壁打ちをやりすぎて、家の壁にはヒビが入ってしまいましたが(笑)。

d-laboそのときのリフティングの記録はいかがでしたか。

安藤小学校の時は1,000回くらい。小学5年生の時に同じ栃木県出身で元サッカー女子日本代表選手の手塚貴子さんから高速リフティングという技を教えていただき、それを一生懸命練習しました。

d-laboサッカー少年団の中で活躍できましたか。

安藤小学校の時は女子のほうが成長が早く、男子よりも背が高くて足も速かったこともあり、自分が中心となって試合に出ていました。対戦相手のお母さんからは「女に負けるな!」とよく言われ、逆に闘志が湧きました。

d-labo小学校も高学年になってくると思春期を迎え、男子と一緒にサッカーをするのは難しくなってきたのではと思いますが、チームに溶け込むことはできたのですか。

安藤一緒にサッカーをやっていたメンバーは幼稚園の頃からずっと一緒でしたから、その点はすごく恵まれていたと思います。サッカー以外でも友だちとして、帰宅後はドッジボールや缶蹴りなどをしていつも遊んでいました。いい仲間にめぐり会えて幸せでした。

高校一年生の時に「日本代表」に選ばれ、世界の壁を実感

高校一年生の時に「日本代表」に選ばれ、世界の壁を実感

d-labo中学校でも男子サッカー部に入ったのですか。

安藤ええ。入学の時に女子チームに入る選択肢もあったのですが、スピードのある男子の中でサッカーをしたほうが鍛えられると思ったのです。女の子だからと特別扱いされるのが嫌で、部活の先生には「男子と同じメニューで」とお願いしました。でも、中学校の時は小学校の時と違って大変でした。小学校の時は私が一番足が速くて体力もあったのに、中学になると男子についていくのに必死でした。サッカーの練習以外で大変だったのは着替え。今考えると自分でもよくできたなと思うのですが、部室で男子がいる中で着替えたり、時には樹の下で着替えたりもしました(笑)。

d-labo3年間、ついていくのが大変そうですね。レギュラーになるのも難しいのではないかと思いますが…。

安藤1年生の時はとにかく走らせられます。それからボール拾い、グラウンド整備と泥まみれになってやっていた思い出があります。でも、中学2年生の時は3年生の試合に出ることができました。

d-labo女子なのに2年生から試合に出られたとは驚きです!体力的には男子が勝っていると思いますが、そこは特別に練習したりして技術でカバーしたのですか。

安藤そうですね、部活以外でもこっそり練習をしていました。他の部員より技術を磨いたり、タイミング良く動けるように工夫していました。3年生になったらレギュラーになることができ、トップ下で自分が中盤でスルーパスを出したり、ゲームをコントロールするようなプレーをしていました。

d-labo中学校の時は体力差が大変な中で、男子に負けないサッカーをしていたわけですね。高校の時はどうされていたのですか。

安藤以前から進学を希望していた宇都宮女子高等学校に入学し、女子サッカー部に入部しました。先輩は10人程で、私と一緒に入部したのが11人、ほとんど高校から始めた選手ばかりの部でした。サッカーが大好きで上手くなりたいというメンバーばかりでしたので、みんなと朝は早くから夜は遅くまでできる限りの練習をしました。試合ではみんなからパスを回してもらい、ゴールまで自由にプレーさせてもらいました。相手が3人来てもパスをしないで私1人で攻めて行くというスタイルでしたので、ドリブルをかなり鍛えられたと思います。男子中学生のなかでプレーした経験から試合中は余裕があり、すごく自信を持ってプレーができました。

d-labo高校生の時に女子サッカーの日本代表に選ばれたとお聞きしていますが、その時の気持ちはいかがでしたか。

安藤いつか「日本代表になりたい」という思いでサッカーをやっていましたが、高校一年生のときに選ばれて、びっくりしました。こんなに早く選ばれるとは思っていなかったからです。ところが、いざ合宿に行ってみると、自分より上手い人ばかり。その当時は、県内では一番自分が上手いと自信満々でしたから、ガツンとやられた思いでした。特にアメリカの選手と対戦して、ちょっと当たられただけで突き飛ばされるなど、技術というよりも対等に戦える身体になっていないことを痛感したのです。それから大学に行って、いろいろなことを学びながら自分の体を鍛え、サッカーにつなげていきたいと思うようになりました。

日本代表から外れた時、初めて「サッカーが苦しい」と思った

日本代表から外れた時、初めて「サッカーが苦しい」と思った

d-laboそれで筑波大学に進まれたわけですね。サッカーをやりながらの勉強は大変だったのではないでしょうか。

安藤負けず嫌いの性格もあり、小さい頃から「サッカーも一番上手くなりたい」「勉強も一番になりたい」と思っていました。小学校・中学校のときは両立できたのですが、高校の時は大変でしたね。周りの友だちや先生の助けを借りて、必死で勉強してついていくという感じでした。もともと筑波大学にはサッカー目的だけでなく、入って学びたいという目標があったので頑張れたのだと思います。筑波大学では女子サッカー部に所属していたのですが、男子サッカー部の練習にも参加することも度々ありましたね。

d-laboサッカー以外に趣味の時間などは持てていたのですか。

安藤ずっとサッカーばかりで土・日は遠征でした。ほとんど休みなくサッカーをしていたという感じです。そのため、旅行やディズニーランドにも行ったことがなかった学生時代でした。今はプロになり、生活のオン・オフがハッキリしているので旅行や温泉などに行ったりと、オフタイムを楽しめるようになりました。

d-laboご自身の著書(『世界でたたかうためのKOZUEメソッド』)の中で「20歳のある日、漠然と描いていた世界チャンピオンになりたいという夢をこうしてチャンピオンになるという具体的で現実的な目標に切り替えた…」と書かれていますが、そう考えたきっかけは何だったのでしょうか。

安藤高校生の時からずっと日本代表に選ばれていたのに、大学1年生の時に代表から外れました。悔しかったのはもちろん、サッカーが大好きで楽しくやってきたのに、初めて「苦しい」という感情を味わいました。サッカーをやめたいとか嫌いになったということではなく、ただ苦しい。かなり凹みましたが、考え直しました。世界で戦うためには、もっともっと自分をレベルアップさせる必要があることを実感したのがきっかけです。

d-laboそこで、目標を明確に掲げたわけですね。それを実現するためにどんな行動をされたのですか。

安藤栄養面や練習内容、一日の過ごし方など、大学でたくさんの先生に会いに行き、相談しました。
その中で西嶋先生(筑波大学で体育専門学群を担当)との出会いがあり、身体を鍛えるための個人トレーニングを受けるようになりました。さらに陸上部の方に正しい走り方を教わり、サッカーに必要な5m、10mの走りを速めるスプリントトレーニングをしたり、栄養面では栄養研究室で食事の指導をしていただくなど、スペシャリストの方の協力によって、自分に何が足りないのか、どこを強化すれば良いのか、自分で分析して、そのために必要な練習や行動ができるようになりました。

d-laboフィジカルや瞬発力を鍛えるトレーニングをされたのですね。外国選手は身体が大きいので、接触すれば一般的には突き飛ばされてしまうと思いますが、そこで負けないようにするには何かコツがあるのですか。

安藤私の場合、大学でのフィジカルトレーニングによって体脂肪を減らしながら、体重を5キロ増やしました。まずアスリートとしての身体をしっかりつくることはもちろんですが、それ以外に身体が大きくて足の速い選手に100%でやらせないような、ぶつかり方や手の使い方など体の使い方が重要で、これらは自分がドイツのチームでプレーするようになって学びました。

ドイツで苦労したのはチームメイトとの信頼関係づくり

ドイツで苦労したのはチームメイトとの信頼関係づくり

d-labo安藤さんは2006年に浦和レッドダイヤモンドレディースとプロ契約をされ、めざましい活躍をされていますね。2010年にはドイツ・デュイスブルグに移籍されています。海外チームでのプレーはいかがでしたか。

安藤私が行った時はワールドカップで優勝する前だったので、日本人選手は下に見られていたのです。当時、ドイツはワールドチャンピオンで日本はメダルを獲ったことがなく、ワールドカップでは予選で敗退でしたから、私が日本代表でも「ふーん」というような感じ。ドイツ人のチームの中で自分を認めてもらい信頼を得るのが大変でした。

d-laboチームの中で存在感を示すのは大変ですよね。

安藤はい。言葉もわからないですし、浦和レッドダイヤモンドレディースにいた頃は自分にパスが来て自分の思い描いたプレーができました。しかし、ドイツでは自分にパスは来ませんし、自分がフリーなのに出してくれません。そこで信頼関係を築くために、誘われたパーティーや食事会等には全て行くようにしました。日本では自分のコンディションやトレーニングが優先でしたが、チームのメンバーが何を考えているのか知りたかったし、まず自分をわかってもらうことが大切だったので必死でしたね。ふだんの信頼関係がサッカーにつながることを学びました。

d-laboドイツ・デュイスブルグのチームで、ある程度やっていけると思ったきっかけは何でしたか。

安藤最初はゴールを決められるように頑張りました。ゴールを決めると周りの反応が変わるんです。それだけで「元気?」と声をかけてくれます。スタッフもファンも名前を覚えてくれます。

d-laboわかりやすいですね(笑)。

安藤ドイツに行ってから3か月経ち、ゴールも決めて信頼も得てきたなと思っていたら、今度は戦術など、いろいろなことを要求されるようになりました。ドイツ語は勉強していましたが、その時に言葉の壁にぶつかったのです。練習中に明らかな他人のミスを「おまえのせいだ」と言われても、悔しいと思いながらも言い返す言葉がよくわからなかったので、黙っていました。ドイツでは日本のように空気を読むということはありませんから、何も言い返さないと本当に私のせいになってしまいます。これではダメだと思い、とにかく言われたことに対して、知っている言葉で言い返すようにしたら、だいぶ私に対する周囲の見方も良い方向にガラリと変わりましたね。ドイツでは自分の思っていることを主張することが大切。知っているドイツ語で話しかけると「ドイツ語が上手くなったね!」と喜んでくれたりもします。

ワールドカップの時はこれまで感じたことのない余裕があった

右手には2011年ワールドカップの金メダル、首に掛けているのは2012年のロンドンオリンピックの銀メダル
右手には2011年ワールドカップの金メダル、首に掛けているのは2012年のロンドンオリンピックの銀メダル

d-laboそうやってドイツのチームに溶け込んでいったのですね。2011年のワールドカップでは見事なでしこジャパンが優勝されました。実際のところ、試合はどうだったのでしょうか。

安藤ワールドカップの前まではチームは上手くいっていませんでしたね。でも、予選を突破してワールドカップの大会の中でチームが成長していったと感じました。特にドイツに勝ってからは勢いが凄かったです。本当は予選を一位通過してドイツとは対戦したくなかったのですが、二位通過でドイツと対戦することに。そこで自分たちには失うものがないのだから、悔いのないプレーをしようとチームが開き直り、勝つことができたので自信につながったのです。よく「ものすごい力を発揮できる状態」になることを「ゾーンに入る」と表現するのですが、次のアメリカ戦はその表現のように絶好調で、見事勝つことができました!

d-labo安藤さんご自身はいかがでしたか。

安藤ドイツチームには、普段自分が一緒に練習しているチームメイトもいたので、紅白戦をしているようで自分がこれまで感じたことがなかった余裕がありました。

d-labo以前のように外国選手への恐れもなかったでしょうし、普段通りに試合をすればいいわけですものね。

安藤それも大きな要因だったと思いますが、私のほかにもドイツやフランス、アメリカなど海外でプレーする選手が増えていたので、欧米選手と対戦しても心の余裕があったのかなと思います。

d-laboワールドカッブ優勝後、ドイツでの評価は変わりましたか。

安藤ええ、ガラリと変わりました(笑)。サッカーはドイツの中でとてもリスペクトされている競技なので、世界一になるとそれだけで声をかけられるし、街のポスターのモデルになるなど、これまでと全然違いました。

d-labo逆に下に見られていた日本が勝ったため、マイナスな反応はなかったのですか。

安藤いえ、そうしたことはありませんでした。これまで女子サッカーはフィジカルの強さで勝っていたのですが、日本がパスワークやチームワークなど、美しいサッカーで勝ったことが評価されたのです。ドイツチームでも日本のスタイルのサッカーをやろうという感じにまでなりました。

d-labo日本の優勝が世界の女子サッカーのスタイルを変えたのですね。

安藤そうかもしれません。そうした意味でもうれしく思いました!

d-labo安藤さんはその後、2012年のロンドンオリンピックでもなでしこジャパンのメンバーとなって、銀メダルを獲得されました。2013年1月からは1.FFCフランクフルトに移籍されたそうですね。世界で戦うサッカー選手として今後ますます活躍されていくと思うのですが、アスリートにとって一番大切なことは何でしょうか。

安藤私がサッカーをやり続けて思うことは、「上手くいかないことのほうがたくさんある。」ということです。でも、そこで負けるのではなく、自分の足りないところを分析して、それをしっかり認めること。自信をなくしてしまうとそこで終わってしまいますが、自分が「こうなりたい」というイメージを持ってやり続けることが大切だと思います。

夢や目標に向かう過程から学ぶことが大切

夢や目標に向かう過程から学ぶことが大切

d-laboサッカー選手は体調の管理なども大変だと思いますが、試合の前はどうコントロールされていますか。

安藤私の場合、試合は週1回のことが多いので、1週間の過ごし方は試合が終わった時から次の試合が始まっていると考えています。日曜日が試合でしたら、月曜日に練習するか、身体を休めるかの判断をします。フルに試合に出た場合は、翌日は休むことが多いですね。火曜日は一番強度の高い練習をして、水・木曜日で試合に合わせて練習量を調整します。瞬発系のトレーニングは前半に持ってきます。また、食事は試合のあとはタンパク質を多めにし、全体的にはバランス良く食べるのですが、試合2日前から炭水化物を多めにしたメニューにしていきます。

d-labo食事のメニューは自分で考えるのですか。

安藤はい。最初は大学の先生に自分が食べたものをグラム単位で提出して指導を受けていましたが、毎日やるのは大変なので自分自身で栄養面のことがわかるようになってからは、自分のコンディションを見ながら自炊しています。

d-labo安藤さんの夢を教えてください。

安藤サッカーがもっともっと上手くなりたいと考えています。これが一番の目標ですね。そして、サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)でレベルアップしたサッカーをみせてチームの優勝に貢献したいです。あとは所属しているフランクフルトのチームでも優勝したいと考えています。応援してくださる人や見に来てくださる人が「また見たい」と思ってくれるような選手になりたいという夢もあります。

d-laboさらにその先はお考えになることはありますか。

安藤若い時はサッカーをやめた後は全く別のことをしたいと考えていました。しかし、最近では自分が取り組んできたサッカーは1つの財産なので、これを活かして若い選手や女子サッカーの力になることをやっていきたいという思いがあります。

d-labo最後に、夢を叶えたいという女性にメッセージをお願いします。

安藤自分の好きなことをやり続けたり、目標は大きく掲げたほうが良いと思います。よく小学生に「夢はどうやったら叶いますか」と聞かれることがあるのですが、夢は叶うこともあれば、どんなに思っていても叶わないことも…。でも、夢や目標に向かう過程で得られるものや学ぶことがたくさんありますから、その過程こそが素晴らしいのではないかと思います。私の場合、ワールドカップで優勝した時に、これまでの過程が思い浮かび、夢に向かって取り組んできたことに誇りを感じました。過程から学ぶことのほうが自分の人生で大切なことなのではないかと実感しています。

d-labo今日はたくさんのお話ありがとうございました。今後のますますのご活躍に期待しています!

Information 1

ブログ「世界でたたかうKOZUE」

安藤梢選手デュイスブルク地元後援会が運営するブログ。安藤梢選手からのお便りや試合報告などの情報を掲載している。

公式ブログ
世界でたたかうKOZUE

Information 2

『世界でたたかうためのKOZUEメソッド』(講談社)

2012年12月に出版された安藤梢選手の著書。安藤選手自身の知識と経験が詰まった1冊となっている。サッカーが上手くなりたい女性はもちろん、夢や目標に向かって頑張っている人にもおすすめ。

『世界でたたかうためのKOZUEメソッド』(講談社)取材の際に「d-labo」宛にサインをいただきました。この著書はd-laboの図書コーナーで閲覧できます。
取材の際に「d-labo」宛にサインをいただきました。この著書はd-laboの図書コーナーで閲覧できます。

Information 3

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取材協力
レッズランドハウス

文 高橋真由美(Inner Promotion Network)
写真 松本祐亮