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2013 Oct.16
~d-labo女子部第2弾~
「つくって楽しむ!女性のための夢ムービー制作セミナー」レポート 後編

気分はハリウッドスター!?
いざ撮影開始!

d-labo女子部が取り組んでいる「夢ムービー」の制作。後編となる今回は、第2回目、第3回目のセミナーの様子をレポートいたします。2チームに分かれた女子部。第2回目では、前回選ばれたムービーのテーマに沿って、スタッフそれぞれの役割分担を決め、ストーリーを作り、そして撮影を行ないました。そして3回目は残りの撮影から編集へ。分刻みのタイトスケジュールの中、それでも笑顔をたやさずに映画づくりに没頭する女子部メンバー、そしてそれをサポートする講師の先生方の姿はとても素敵でした。編集後は完成した「夢ムービー」を上映。はたしてどんな映画ができたのか?「夢」をかたちにしてみせた女子部の活動をご覧ください!

気分はハリウッドスター!?いざ撮影開始!

「課題」と「解決」でストーリーがドラマチックに

前回のセミナーでムービーのテーマとして選ばれた「夢」は、「ミュージカルを踊りたい!」と「自信を持てない女の子たちが自信をもって笑えるようなサービスをつくりたい!」の2つ。

第2回セミナーでは、それぞれのチームがこのテーマをもとにどんなストーリーを組み立てていくか、まずはメンバーの役割分担から決めていきました。スタッフは「監督」と「タイムキーパー」、「書記」がそれぞれ1名ずつ。他全員が「アイデア出しメンバー」となります。役割分担が決まったところで、前回同様、付箋に思いついたアイデアを書き出しては模造紙に貼っていきます。

「夢」を実現するにはどんな「手段」が必要か。その手段に対する「課題」は何か。それをどうやって「解決」していくのか。「ミュージカル」チームは「ミュージカルを踊る」という具体的な題材が決まっているので、最初から意見が活発に飛び交っています。

セミナーの様子

対して「女の子へのサービス」チームは「どんなサービスを提供するのか」といったところから考えねばならず、メンバー全員で「う~ん」と考えこんでいます。しかしいろいろ意見を出しあっているうちに、だんだんと「ファッションやメイクで自信を持ってもらう」という方向性が見えてきました。あとはそのために何をすればいいのかを考えるだけ。「サービスをするには起業しなくては」、「ファッションやメイクを教えてくれる先生が必要」と、どんどん必要条件が見えてきました。名良之先生が前回教えてくれた「山あり谷あり」のストーリーにするには課題もほしいところ。

課題というのはこの場合、主人公たちが乗り越えなければならない問題を意味します。たとえば「自信のない女の子」たちを集めてメイクやファッションを教えるビューティーセミナーを開催するとします。しかし前日になって急にお願いしていた先生から「行けない」と言われたらどうなるでしょう。このトラブルをどう解決するか、これだけでも物語は俄然ドラマチックになります。セミナー自体を中止とするのか、それともどうにか開催するのか。メンバーが選んだ展開は後者。最後はもちろんハッピーエンドとしたいところです。こうやって考えていくうちにあっという間にストーリーが完成。同時に、この作品が記録映画ではなくフィクションで構成されるものになることもわかってきました。

ネタを決めたらあとはアドリブで

ここで名良之さんから、作品づくりの基本となる「インタビュー」と「ナレーション」、「ドラマ」についてレクチャーしてもらいます。インタビューのセリフは対話形式。今回は時間がないので脚本はつくりませんが、質問と回答のネタだけは事前に用意しておきます。あとはアドリブです。オリカワさんも「この短い時間で作品を完成させるには、どれだけ作業を省けるかが勝負」と話します。どうも撮影は即興劇となりそうな気配・・・。

インタビューのセリフのポイントは「自然な会話の中に質問を盛りこむ」ことと「(映像をカットしやすくするために)句読点を意識する」こと。これはドラマ仕立てでお芝居をする際にも役立つアドバイスです。

一方、ナレーションの場合は「一人称」と「語り口調」が特徴。インタビューやセリフのやりとりは撮影時に行ないますが、ナレーションは編集時に画像に音声を載せていきます。今回はナレーションを載せるときの映像は写真を使う予定。ナレーションは写真の中身にあったものを考えなければなりません。「一人称」の「語り口調」とはいえ、淡々としたモノローグで終わらせずに「会話」や「喜怒哀楽」を盛りこんでみること。そうした方がより見ている人に言いたいことが伝わります。

セミナーの様子

そして重要なのが「ドラマ」。ショートムービーとはいえ、ワンシーンは「ドラマ」にしたいもの。今回の場合、「女の子へのサービス」チームはかなりの部分この「ドラマ」が占めそうな雰囲気です。かたや「ミュージカル」チームはというと、ドキュメンタリータッチのドラマとなりそう。どんな映像が生まれるのか、とても楽しみです。

もう1つ、忘れてならないのが「タイトル」。「タイトルは作品の顔です」と名良之さん。物語がイメージできて、興味が湧くタイトルにするには、「英語やローマ字はなるべく使わない」、「作品の『象徴』をタイトルにする」、「『数字』や『の』を入れる(例:『13日の金曜日』『羊たちの沈黙』)」、「意外な言葉の組み合わせを考える(例:『夜のピクニック』)」などのポイントを押さえておくことが大事です。

脚本がないかわりに今回用意したのはインタビューやナレーションのフォーマット。ここにセリフとなる質問や回答、ナレーションのセリフなどを記入しておきます。そのフォーマットとホワイトボードに書きだした各チームのストーリーの流れをもとに名良之さんが絵コンテを作成。力技で瞬く間に2本のコンテをつくってみせてくれた名良之さん。この絵コンテがあれば、どんな場面を撮影していけばいいのかがわかり、編集作業のガイドラインにもなります。

セミナーの様子

全員参加で撮影スタート!

セミナーの様子

さて、いよいよ撮影!……の前にオリカワさんから「撮影の仕方のアドバイス」です。

「撮影するための基本となることを3つご説明します!」

細かいことを言いだせばいろいろあるはず。しかしそこは自主制作映画の大ベテラン。肝となる部分だけを教えてくださるようです。

ポイントは「安定して撮る」、「明るく撮る」、「声をしっかり撮る」の3つ。

安定して撮るには三脚を使用すること。明るく撮るには照明の真下や窓を背景に立たないこと。声をしっかり撮るには、言うまでもなくしっかり声を出すことと雑音のない場所を選ぶこと。この3つの基本を守るだけで「出来映えが格段に変わる」そうです。

第2回セミナーの残り時間はあと1時間。各チームにカメラが貸し出され、撮影スタートです。撮影場所はd-labo内とその周辺。ロケ地をさがすなどという贅沢は許されません。それでもどうにかなるもの。両チームとも会議室や廊下を舞台に「演技」を開始しました。雰囲気はノリノリ。いつの間にかチームワークが板についています。なんだかいけそうな感じがします。

慣れない撮影に奮闘する女子部のメンバー慣れない撮影に奮闘する女子部のメンバー
慣れない撮影に奮闘する女子部のメンバー

1週間後………。

第3回目のセミナーが開催されたのは次の日曜日。参加者に残された時間は4時間。今日はその時間内で撮影と編集を終わらせ、上映まで漕ぎつけねばなりません。絵コンテを見ると、撮影すべき場面はまだまだあります。息をしている時間も惜しいくらい。

どちらのチームもすぐに撮影開始。d-laboで、会議室で、トイレで、カメラは回りつづけます。セリフでドラマを構成していく「女の子へのサービス」チーム。思い切ってセリフをすべて省略した「ミュージカル」チーム。映像と写真で見せていくドキュメンタリータッチの作風で臨んでいます。この思い切りのよさもまたショートムービー制作には大切なことです。

両チームともほぼ全員が「役者」。小林さん、名良之さんの講師2名もカメラマンに演技指導にと大活躍。2人ともエキストラで登場したりもしています。撮影がほぼ終了してナレーションの作業へと移ると、オリカワさんも忙しくなってきました。

編集作業のコツは「無駄な場面をカットすること」

編集にあてられた時間は2時間。十分?いいえ、たったの2時間しかありません。

「まずは使う映像と写真をつないでいきます。それが終わったらナレーションや音楽をのせます」とオリカワさん。パソコンと編集ソフトを使っての作業の始まりです。

「コツは、セリフや説明がダブっているところをどんどんカットしていくこと!」

撮影した映像を見てみると、前の場面と後の場面で同じ意味のことを描いていたり、なくてもいい場面があったりします。それを惜しいとは思わずにズバズバ切っていくのです。

「女の子へのサービス」チームにアドバイスするオリカワさん。

「ここの場面は先生が来られなくなったってことさえわかればいいわけです。だから電話に出て、『え?』と驚く場面だけ見せればいい。そのあとの『先生が来られなくなったって……』というセリフを入れると冗長になりますね。これと同じセリフを次の場面で別室にいるみんなに報告するところでも言っていますし、僕だったらここで切ってすぐ次につなげます。」

と、実際に映像を編集しながら説明してくれます。

みんな「なるほど!」と合点。編集は「好み」にもよりますが、こんなふうに削っていくのが基本です。せっかく何度もリテイクして撮影した演技やセリフですが、ここは心を鬼にして「エイヤッ!」とカットします。するとどうでしょう。作品がずいぶんスリム化して引き締まってきました。冗長なところもなくなり、スピード感も出ています。教わったばかりの編集ソフトもいじっていると楽しいもの。何となくプロになったような気分です。全員でパソコンを囲みながら「ここはカットした方がいい」、「これを使うとドキュメンタリーっぽくなるね」と意見を出しあいながらどんどん作業を進めていきます。慣れない作業に失敗しても、案外その失敗が「いい味」を出してくれたりもします。「いいよ、これ。このままでいこう」と偶然の産物もそのままGOサイン。もしかしたら本物の映画制作でもこういうことはあるのかもしれません。

映像と写真を入れたらナレーション。音声を使わないと決めたミュージカルチームは文字を入力して字幕を挟みこんでいきます。BGMはこの1週間の間にフリー素材から選んでおいた曲を使います。

セミナーの様子

完成!そして上映会開催

上映会の様子上映会の様子
上映会の様子

さすがに時間は押し気味。予定をオーバーしてしまいましたが、とりあえずは両チームとも編集作業完了!おつかれさまと言いあう間もなく上映会開始です。

まずは「ミュージカル」チームから。

タイトルは『Musical of the Dream』。ストーリーは素人集団が「ミュージカルを踊りたい!」と先生のもとに弟子入りし、本番のステージへと練習を積み重ねてゆくもの。選曲のおかげもあってシリアスな中にもコミカルな雰囲気が漂っています。つくった本人たちはというと、映像を見ながらゲラゲラ笑ったり、「いいじゃんこれ!」とはしゃいだり。とても楽しそうです。エンドロールを流したところで3分半弱の作品は終了。拍手が響きます。

つづいては「女の子へのサービス」チームの『魔法使いはシンデレラ』。「自信のない女の子たちを輝かせるため」にビューティーセミナーの開催を決めた主人公たちがトラブルに直面して仲間割れ。だけど最後は一致団結してセミナーを成功させ、しかも参加者の女の子はモデルデビュー、さらにメンバーの1人がひそかに出品していた記録ムービーがアカデミー賞の「ドキュメンタリー部門」で招待作品になる、という壮大な「夢物語」が5分40秒ほどの尺の中で描かれています。たった3回のセミナー。最初は何からはじめていいかわからなかった女子部のメンバーでしたが、やればできるものです。

セミナーの様子

セミナーの最後は参加者全員の感想と講師陣の講評。

「これからは映画の見方が変わりそう。」
「同じことを教わったのにそれぞれ違うものができておもしろかったです。」
「3日間だけの講座で作品が完成したことに素直に感動しています。」
「終わるのだろうかと心配していたけど、先生たちのおかげで完成できてよかったです。」
「映画のつくりかたがわかってすごく勉強になりました。」
「何もないゼロのところからグループでつくったことが楽しかった。新鮮でした。」
「想像以上に楽しかった。パソコンを使っての編集作業もいい経験になりました。」
「上映して、ここは撮り直したいとかそういう欲が出ました。」

等々、いろんな感想を聞くことができました。

講評はオリカワさんから。

「今回みなさんに経験していただきたかったのは2つ。最後まで完成させて映画づくりが何かを知ってもらうこと。もう1つは夢に向かって踏み出すこと。1人で考えるんじゃなくて、みんなでワイワイやると意外と前に進み出すものです。」

技術的なことはともかく、完成したということは「すばらしい」こと。

「ハリウッドの大作映画も我々の映画もやっていることはたいして変わりません。準備や精度が違うだけで、同じことを体験したと思ってください。」

なんだか誇らしくなる講評です。

「音楽をつけたら予想外に見栄えがよくなってほっとしました」と笑いをとったのは名良之さん。

「女性同士で作品をつくるのは本当に楽しかったです。普通、映画づくりというと静かな雰囲気の中で進むのですが、今回はみんなが演出家になってくれて賑やかにできました。」

「『情熱大陸』を見ているようでした」との感想は小林さん。『魔法使いはシンデレラ』は、メンバー全員の夢が挿入されている作品。だから、「夢への第一歩としてこの映像を使っていただけたら嬉しい」。

「夢というのは語っても日常の中で忘れていってしまうものです。夢を忘れそうになったときは今日つくった映像を見て思い出してください。」

講師も参加者も、実は内心「本当に完成するのだろうか」とドキドキしながら取り組んだ「夢ムービー」の制作。全3回のセミナーは最高の形で幕を閉じることができました。

d-labo女子部の今後の活動にご注目ください!

全員で記念撮影
全員で記念撮影

Information 1

オリカワ シュウイチ 氏

映画工房カルフのように主宰
広島県出身。1995年から自主映画制作を始め、2001年に映画制作団体「映画工房カルフのように」を立ち上げる。初めての人だけを対象とした映画制作ワークショップを2003年から開催。2012年より日本各地での開催も開始した。中学高校での指導、NHKなどTV局、法人でのセミナーも開催している。【受賞歴】第23回東京ビデオフェスティバル入賞。第15回読売国際国際漫画対象入選。小坂本町一丁目映画祭Vol.8オープニングムービー

名良之 繭子 氏

シナリオライター
石川県金沢市出身。日テレ学院でシナリオを学んだ後、日本テレビのプロデューサーの元でシナリオ修行を積む。現在は、シナリオを書きながら映画制作やワークショップの講師を実施。自分のシナリオを映像化するために、様々な方法を模索し、TVドラマ化、DVD化、映画化、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭への参加等を実現。【受賞歴】第14回シナリオS1グランプリ奨励賞受賞『雪の中を泳ぐ少女』

小林 こず恵 氏

みんなのライフストーリー協会 理事・プロフィールコンサルタント
群馬県出身。雑誌・電子書籍の編集を経て、現在は女性向けWEBサイトの企画・編集を行う。自身でも「girls collabo works」というソーシャルビジネスを支援するメディアを立ち上げ、NPO法人などのプランニングのサポートも行なっている。2012年からは自分史の作成をサポートする「みんなのライフ・ストーリー協会」に理事として参画し、自分史作成ほか、プロフィールづくりの講師も務めている。【受賞歴】2009年伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞 映画祭スタッフ奨励賞受賞『ばあちゃんのフルコース』。2011年内閣府第4回社会起業コンペ(起業支援部門)入賞『girls collabo works』。2012年横浜ソーシャルビジネスコンテスト セミファイナル進出『girls collabo works』。2013年世田谷ソーシャルビジネスアワード 期待のアイデア賞 受賞。2013年ブレークスルーキャンプ for Woman ミニ日テレ賞 受賞

Information 2

d-labo女子部

好きなことや興味のあること、新しく挑戦してみたいこと…。さまざまな活動や人との出会いを通じて、多くの人の夢を応援していきたい!
そんな想いからd-labo女子部は発足しました。部長はd-laboスタッフの和智あゆ美。今後もさまざまな活動にチャレンジしていく予定です。

Information 3

一眼レフ購入ローン

今回のセミナーはムービー(動画)の制作がテーマ。こうなるとビデオカメラがほしいところですが、普段使いを考えると写真を撮る機会の方が多いという人が少なくないはず。写真も撮りたいけどムービーも……という方。最近のカメラは動画撮影機能を標準装備したモデルが主流なのをご存知ですか。おすすめはやはり高画質の一眼レフカメラ。スルガ銀行の一眼レフ購入ローンは、一眼レフカメラやレンズなどカメラ全般の購入資金にご利用いただけます。最高84回払いまで選択できますので、ご都合に合わせて返済プランを立てることができます。

※審査の結果、ご希望にそえない場合もございますが、あらかじめご了承ください。

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