特集
2014 Mar.28
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.17
山の上の三ツ星レストラン!?
早起きをして「高尾山ブランチ」を楽しむ日曜日
都内に住む土方善明さんのハマっていることは、週末の朝にちょっぴり早く起きて高尾山にのぼり、ブランチを楽しむこと。緑の中でいただくのは、水を使わずトマト缶だけで煮込んだラタトゥイユに、蒸しパンとワイン。そしてお昼寝の後は、淹れたてのコーヒーを。山の澄んだ空気は、料理のおいしさを200%増しにしてくれる魔法のスパイス!趣味の領域をはるかに越えて、年間のべ300人を「高尾山ブランチ」に招待しているという土方さんに、高尾山での過ごし方のポイントを教えてもらいました。あなたも、山の上で素敵なブランチをしてみませんか?

山の空気は、料理をおいしくする魔法のスパイス
晴れ渡った空の下、淹れたてのコーヒーを山の上でいただくという、究極の贅沢…。そんな時間の使い方を提唱するのが、都内在住の土方善明さん。新宿駅から約50分、人気の高尾山で、「高尾山ブランチ」を開催しています。
「片道90分のハイキングをしたあとで、山の空気とごはんをいただく。たとえカップラーメンでも、最高においしく感じます。できたての料理や淹れたてのコーヒーならなおさらのこと!」
月に平均5回程度、友人を招待して「高尾山ブランチ」を開催しているそう。

「高尾山ブランチ」を主宰する土方善明さん(写真右)。
2本のストックを使って歩行する「ノルディックウォーキング」のスタイルで登ります。
「8時過ぎに京王線高尾山口駅に集合。参加者はだいたい4~7人くらいで、鍋などの調理器具は主宰者が持ちます。午前10時半くらいに休憩スポットに到着し、ブランチがスタート。チーズフォンデュとワインを楽しみ、昼寝などをはさんで最後はデザートとコーヒーで締めます。たっぷり4時間くらいかけて「高尾山ブランチ」を満喫したら、午後3時ごろに下山準備。日が暮れる前に高尾山口駅に到着。もちろんゴミはすべて持ち帰ります。」

水を使わずに作るラタトゥイユ。
鍋に缶のカットトマトとコンソメを入れ、
炒めた玉ねぎやパプリカ、ズッキーニ、なすを入れて煮こむだけ!
山の上で敷物を広げてピクニックをするなんて、まるでハイジになった気分!次のページでは、実際に行う上での注意点を聞きました。
「実際にやりたい!」という人が気をつける点とは!?
「行き帰りのハイキングにはいろいろなルートがありますが、川沿いや木漏れ日のなかを歩くコースがおすすめです。ブランチをする場所は、テーブルやイスがあるとベストですが、なくてもOK。トイレが近くにあり、景色のよい場所を探すのが最大のポイントです。」
ちなみに、土方さんは通常のハイキングの準備に加えて「高尾山ブランチ」のためにどんな道具を持っていくのでしょうか?
<土方さんが持っていくアイテム>
・テーブルクロス
・ワイングラス
・ガスバーナー3台
・フライパン
・鍋
・せいろ
・焼き網
・日よけ用タープ
・コーヒーポット
・コーヒーミル
・食材とワイン
もともとはノルディックウォーキングの良さを広めたくて「高尾山ブランチ」を始めたという土方さん。参加者が「料理がおいしい!」と感動する姿がうれしくて、食事の準備も次第にエスカレート。現在はコーヒー豆を挽くためのミルや、パンを温めるためのせいろを持ち込むほどのこだわりぶりです。

「ご縁をいただいた方と一緒に、豊かな人生をエンジョイしたい。参加する方に、自然の中で心身をリフレッシュする喜びを知ってほしい。それが『高尾山ブランチ』にかける思いです。」そう言って、楽しそうにほほ笑む土方さん。「高尾山でこんなにおいしいブランチをいただけるとは想像もしていなかった。三ツ星レストランですね!」と喜ぶ人が多く、参加者は年間のべ300人にのぼるのだとか。
山登りブームが定着する昨今。ただハイキングをするだけではなく、土方さんのように食事を楽しんだり、走って山に登るトレイルランニングで体を鍛えたり、山登りに「プラスアルファ」の要素を加える人が増えています。次の週末は、工夫を凝らして山の新しい楽しみ方にトライしてみてはいかがでしょうか。