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2014 Jun.14
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.32

地方旅行×酒蔵巡り。
今注目を集める「酒蔵ツーリズム」って?

2014年2月19日(水)、日本酒輸出額が105億円と過去最高を記録したと国税庁が発表しました。このように、国内外で日本酒への注目度が高まる中、地方の酒蔵を巡る「酒蔵ツーリズム」が人気を集めています。そこで、観光庁に「酒蔵ツーリズム」とはどのようなもので、どんな地方の事例があるのかを教えてもらいました。

地方旅行×酒蔵巡り。今注目を集める「酒蔵ツーリズム」って?

官民一体の取組みで、地域内の酒蔵や観光団体の関係が緊密に

「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されるとともに、世界的に認知度が高まっている「日本酒」。そんな流れを受けて、日本酒を観光資源として活用すべく「酒蔵ツーリズム」という取組みが、いま全国的に広まりつつあるのです。そもそも「酒蔵ツーリズム」とはどのようなものなのでしょうか?

「これまで蔵元が独自で行なっていた酒蔵見学や、商店街が行なっていた酒祭りなどのイベントをそれぞれの自治体や観光団体と連携して盛上げていこうとする取組みです。観光庁が行なった施策としては、日本の各地域の蔵元が作っているお酒の良さを知ってもらうために、官民共同で『タビカレ』というサイトを公開し、積極的に観光を行なう地域の活動をサイト内で取上げました。他にも、全国の有識者、酒蔵関係業界、地方自治体、広告代理店などの協力企業が連携して『酒蔵ツーリズム推進協議会』を立上げています」

と話すのは観光庁観光地域振興部の水口幸司さん。実際に昨年度は7つの地域で『酒蔵ツーリズム』のモニターツアーが行なわれたと言います。

例えば、青森県の十和田市では「十和田の『和酒女子(わしゅじょし)』と行く、豊かな水の恵みがもたらす『美』と『癒し』体感バスツアー」と題して、酒蔵見学に加えて、酒粕パック体験や、酒粕ケーキ試食も盛り込んだツアーを行なったようです。

また、12の酒蔵と2つの「どぶろく特区」がある岐阜県の飛騨地域では、10枚綴りで1,000円の「御酒飲券」を使って蔵元を訪れる飲み歩きや、地元ガイドによる高山散策、飛騨高山温泉などを堪能できるツアーを実施。好評だった「御酒飲券」を使ったサービスは引き続き行なわれているそうです。

他にも、日本酒発祥の地と言われる兵庫県播磨地域では、「和酒ソムリエ・フードアナリスト『あおい有紀」さんと巡る日本酒のふるさと『はりま』を訪ねる旅」を行ない、現在も「はりま酒文化ツーリズム」というFacebookページで情報を発信中なのだとか。

このように、昨年より積極的な動きを見せる「地方旅行×酒蔵巡り」の取組み。温かいこの季節、こうした地方のツアーをチェックして、日本酒という日本文化に触れてみるのはいかがでしょうか?

文 東京通信社