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2015 Nov.18
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.109

波との出会いは一期一会
宇治田みのるさんと浦山哲也さんに聞く「サーフィンの魅力」

山本さんがノルウェーで空撮をした写真。

波に乗る。ただそれだけのことなのに、やってみると他にはない楽しさを感じる。そして、ハマればハマるほど、「今度はあそこに行きたい」、「次はあの波に乗りたい」と「夢」が広がっていく、それがサーフィン。今回はアマチュアサーファーとして長年サーフィンの普及に努めてきたDJの宇治田みのるさんと、プロサーファーとして世界を転戦、国内では3年連続でシリーズ戦を勝ち抜いてのグランドチャンピオンとなった浦山哲也さんをお招きして、サーフィンとの出会いやスポーツとしてのサーフィンの魅力についてお尋ねしてみました。

サーフィンとの出会いにも「王道」と「邪道」がある!?

宇治田さん

まずお二人にお聞きしたのは「サーフィンとの出会い」。サーフィンというスポーツを知らない人はほとんどいないはず。だけど、いざ始めたいと思っても、とっかかりがなかなか見つからないのもサーフィンです。宇治田さんや浦山さんの場合、きっかけはどこにあったのでしょうか。

宇治田さんに訊いてみると「僕は邪道で浦山プロは王道」という答が返ってきました。宇治田さんがサーフィンと出会ったのは、いわゆる「第二次サーフィンブーム(1970年代後半~80年代初頭)」が訪れた高校生の頃。当時の少年たちの人気は暴走族風の不良ファッション。宇治田さんたちも「髪型はアイパーやパンチパーマだった」といいます。それがどこからか「どうやら今はサーフィンというものが流行りらしいぞ」と聞きつけた宇治田さん。渋谷で友達3人とサーフィン映画の『ビッグ・ウェンズデー』を見たところ、「たちまち感化された」そうです。

「やばい、俺たちこんな格好している場合じゃないぞ、と。映画館を出てその足で『丸井』に直行です。赤いカードでサーフウェアを買って、髪の毛も直毛に戻しました。こんなふうに、ただもうかっこいいからと形から入ったんですよ。邪道ですよね」

問題はどうやってサーフィンそのものを始めるか。頭に浮かんだのはいつも遊んでいるゲームセンターでした。

「ゲームセンターの店員のお兄ちゃんがサーファー風の人だったんです。話しかけてみると、帝京大学のサーフィン部の人だとわかって、そこでお願いしてサーフィンに連れて行ってもらいました」

現在、宇治田さんが息子さんと一緒に波乗りを楽しんでいるフィールドは鴨川ですが、初めてボードに乗ったのは鎌倉の七里ヶ浜。ボードに立つことができたのは、2度目か3度目のとき。一度波に乗れてしまうと「ハマる」のがサーフィン。以後、宇治田さんはサーフィンを趣味としながら、クラブDJやMC、ラジオパーソナリティー、音楽プロデューサーとしてメディアや音楽の世界で活躍するようになっていきます。サーフィン業界に対しても、大会の司会をしたり、テレビ番組『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』ではゴールデンタイムで初めてサーフィンをテーマとしたコーナー(『サーフノリダーズ』)を企画したりと貢献。その活動は本人いわく「後方支援です」。

「僕はサーファーとしてはあくまでもアマチュアです。技術とか専門的なことはプロの方々にお任せして、僕はメディアを通じて裏側から世の中の人たちにサーフィンに興味を持ってもらえたらな、と思って活動しているんです」

最近では2020年東京オリンピックの開催を念頭に、人工の波が立つウェーブプールの建設計画にも携わっているという宇治田さん。サーフィンがオリンピックの追加種目の候補に選ばれたのは記憶に新しいところ。普通、開催国の提案は却下されないというのがオリンピック。ただし、「以前にIOCの関係者とオリンピック種目としてのサーフィンについて話したことがある」という宇治田さんによれば「サーフィンの場合、やる場所が問題になるかもしれない」とのこと。

「カーリングが競技人口が少ないのになぜオリンピック種目なのかというと、競技条件が公平だからです。オリンピック憲章ではこの公平であるということが重要視されるんですね。自然が相手のサーフィンの場合は時間帯によっていい波が立ったり立たなかったりと運不運があったりもする。もしIOCでひっかかるとしたらこの点です。それを解決してくれるのが同じ波をいくらでもつくることのできるウェーブプールなんです」

こんなふうに長きに渡ってサーフィンを広める活動をつづけてきた宇治田さん。そこで得たのは「さまざまな人たちとの出会い」だったといいます。

「サーフィンのいいところは、サーファー同士、すぐに仲良くなれるところなんですね。サーフィンにはローカリズムというものがあって、いいポイントには必ずそのポイントを大事に守っていこうという地元のサーファーの人たちがいるんです。アマチュアサーファーで、東京サーファーで、そして大会のMC、スタッフである僕は、ありがたいことにそういう人たちみんなと分け隔てなくおつきあいができる。浦山プロとも大会で会ううちに親しくなっていったんです。こういう自分のポジションを生かして、自分が大好きなサーフィンというものを広く伝えていくことができたら嬉しいですね」

オーストラリアで単身修業。17歳でプロサーファーに

浦山さん

対して「王道」の浦山さんの場合、サーフィンとの出会いは小学生の頃。

「うちはもともと父親がサーフィンをやっていたんですね。それで小学生の頃ですね、九十九里浜の片貝に海水浴に行ったときに親父のボードに乗せてもらったんです。当時のボードは大きくて浮力もあったし、まだ子どもでからだが小さかったので1回目で乗れちゃいました」

その頃の浦山さんが夢中になっていたのはバスケットボール。それが中学に入ると「自分には個人スポーツの方が向いているかも」と感じ、どんどんサーフィンへと傾斜していったといいます。

「当時、僕が住んでいたのは千葉の船橋。海も遠いし、まわりにサーフィンをやっている友達は1人もいませんでした。そういう意味で父親がやっていたのはすごくラッキーなことでした」

気が付くとショップ主催の大会などにも参加するようになった浦山さん。そこで出会ったのが自分より上をいく同じ年頃の少年たちでした。

「サーフィン雑誌に小川直之さんとか福地孝行さんとかがフューチャーされているんですね。喋ったこともある相手だし、やっぱり悔しいんです。自分もなんとか彼らと同じラインに入って戦いたいなと思った。プロになりたいというよりも、憧れたサーファーたちの人がいて、自分もこの人たちになりたいって、そこから競技にのめりこんでいった感じですね」

最大の課題は家が海から遠いこと。高校に進学した浦山さんは「この時間をここで過ごしていいのかな」と疑問に感じ、一大決心をします。

「親には申し訳なかったけれど、高校をやめることにしたました、バイトで金を貯めてオーストラリアに行くことにしたんです」

当時、すでにスポンサーもついていた浦山さん。「応援してくれていたサーフボードブランドの『ジャスティス』の社長さんからも行っておいでよと言ってもらえたので」、単身渡豪することになります。滞在先はシドニー近郊のボンダイビーチ。家のすぐ前が海という環境で、朝、昼、夕と1日中サーフィンに浸りました。

「日本とのいちばんの違いは、まわりにうまい子たちが多いこと。自分も日本ではそこそこ滑れるっていう自信はあったけれど、現地の子たちとは最初は天と地ほどの差がありましたね。彼らのライディングを間近で見られたのは大きかったと思います。で、3か月くらいしたら日本のプロの久我孝男さんがオーストラリアの大会に出るためにやって来たんです。一緒にまわろうよ、と誘ってもらえたんで自分も試合に出てみました。それまで日本の小さい大会しか経験していなかった自分がいきなり世界のチャンピオンが出るような大会に飛び込んじゃったんですよ。でも、それがいいきっかけになったと思います」

1年間の「サーフィン留学」で実力をつけた浦山さんは、17歳でプロテストに合格。1998年から2000年にかけてのJPSA(日本プロサーフィン連盟)年間ランキング1位など、輝かしい戦績を残します。現役を引退した現在は競技、趣味問わずに講習などを通してサーフィンの普及につとめる毎日。「現役時代は自分が勝つことばかりで見えていなかったものが、今は見えるようになった」と自らを振り返ります。

「サーフィンにはいろんな楽しみ方があるんですね。プロを目指して頑張るという人たちにはそういう教え方をするし、そうでない方々には遊びとして楽しめるように触れてもらう。選手だった頃は〈遊び〉の部分は意識してシャットアウトしていたけれど、今はその両方をバランスをとってやっています」

普段は千葉の海を拠点に活動している浦山さん。その姿は宇治田さんから見ると「現役をやめた今のサーフィンライフの方が肩から力が抜けていてとてもいい」と思えるそうです。

「サーフィンの魅力」とは

サーフィンの魅力は「一期一会」。「同じ波はひとつとしてない」と宇治田さんは語ります。

「前の波ではボトムターンしてすぐ上がったらうまく板もまわったんだけど、次の波ではそうはいかなったり。波というのは同じに見えて、実はどれも微妙に違っているんですね。そして人間は自然には絶対かなわない。そのかなわないものに乗るには人間が波に合わせるしかないんです。でも、僕ら人間はそこで技を決めたいとか、エゴが出るんですね。このエゴと自然の波がぴたっと合ったときは本当に楽しい。だからみんなハマっちゃうんじゃないですか」

浦山さんも現役をやめた後もサーフィンをつづけているのは「100パーセントのライディングをずっと追いかけているからでしょうね」といいます。サーフィンは「99.9999パーセントまでいっても、いつも最後のもう一つが足りなくて、それを求めてもっともっとと奥へ入っていっちゃんです」。

もうひとつ、サーフィンの素晴らしいところは世界中にそれを楽しめる海があるということ。

「日本だけでもたくさんあるし、写真や映像を見ると、世界には乗りたいなと思わせてくれる海がいっぱいあります。実際は行きたくても行けないところでも、それを目標にすること自体〈夢〉がある。そして行った先ではいろんな波に出会えるし、いろんな人に出会える。これもサーフィンの魅力ですよね」

やりたいと思った瞬間に「夢」を手に入れることができる。そんな素敵なスポーツであるサーフィン。オリンピックで注目される中、今後ますますその輪が広がっていくことを願いたいと思います。

Information

宇治田みのる氏 公式ブログ

http://ameblo.jp/minoru-ujita/

浦山哲也氏 公式ブログ

http://ameblo.jp/tetsuya-urayama/

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