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2017 Feb.9
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.167

ビジネスに必要なコトが詰まっている!?
一流のビジネスパーソンはなぜトライアスロンにハマるのか

白戸太朗さん

水泳・自転車ロードレース・長距離走の3種目を行なう耐久レース「トライアスロン」。過酷なスポーツとして知られていますが、原田泳幸氏(ベネッセホールディングス代表取締役会長兼社長)や宇野康秀氏(USEN会長)といった著名な経営者も趣味としており、トライアスロン人口の約8%(※)は経営者といった調査データもあります。

トライアスロンと経営はどう結びついているのでしょうか?『仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか!?』の著者・白戸太朗さんにその理由を伺います。

※2012年1月16日付け日本経済新聞より

水面下ではもがいている。経営とトライアスロンは同じ?

トライアスロン

「トライアスロンってやることはすごく地味なんです。トレーニングも『日々どれだけコツコツできるか』が重要ですし、大会もゲーム性があるわけではなく、楽しみより苦しみの方が多い。しかし、ゴールしたときの達成感は、このうえない喜びになる」

そう語るのは、トライアスロンの第一人者でもある白戸太朗さん。

「経営者という言葉を聞くと華やかに聞こえるかもしれませんが、経営って地味な作業の繰り返し。表面だけ見たらカッコいいように見えるけど、水面下ではみんなもがいている。そういう意味ではトライアスロンは経営と同じなのかもしれません」

身体だけでなく、心を健康にしてくれるスポーツ

トライアスロン

なぜ経営者や一流のビジネスパーソンたちは、トライアスロンにハマるのでしょうか。

「自分と向かい合える時間が持てるからではないでしょうか。トライアスロンは、トレーニングも大会も淡々と同じ動作を繰り返します。よく『レースの10時間、何を考えているんですか?』って聞かれるんですけど、自分をちょっと俯瞰的に見ながらペースを考えたり、仕事のことや楽しかったことなどを考えたりして、ずっと自分と対話しているんです。

情報社会の現代では、外からの情報を取り入れるのはみんな得意ですが、それを自分の中で噛み砕いて消化することは、あまりしなくなっています。運動することで生活習慣病予防の効果もありますが、実は自分と向かい合い、心の整理の時間を持てることが大きい。そう、一番の効果は精神的な心地良さを得られることなんですね。身体より心の健康に良いスポーツだと思います」

忙しい経営者やビジネスパーソンは、わざわざ時間を作って走ったりすることで、自分と対話をして心の整理をしているのです。球技などのスポーツと違い、1人でトレーニングできることも、時間のないビジネスパーソンに向いているポイントだそうです。

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「ポジティブな思考回路」を手に入れられる

イメージ画像

白戸さんによると、トライアスロンをすることで、以下のようなさまざまなビジネススキルを身につけることができるそうです。

  • タイムマネジメント・セルフマネジメントが身に付く
  • 新しいコミュニティが広がり、視野が広がる
  • チャレンジ精神が磨かれ、好奇心を持つようになる
  • 戦略的思考を養える
  • ポジティブな思考回路になる

なかでも一番のメリットは「ポジティブな思考回路になる」ことだといいます。

「トライアスロンは、自然の中で行なうスポーツなので、レース中の条件は毎回異なります。時間も長ければ、やることも多い。自分の思いどおりにはいきませんし、常に小さなトラブル続きです。しかし、レース中にいちいち気にしていてもしょうがないので、いかに気持ちを切り替えられるかが重要。僕たちは練習やレースでそんなマインドチェンジの訓練をやっているんですね。だからトライアスロンをやっている人は前向きな人が多く、根拠のない自信に満ち溢れた人が多い(笑)。さまざまなトラブルが発生する経営も同じで、そうでないと経営者は会社なんて動かせません。もっともこれはすべての人に言えることだと思いますが」

新しいアイデアも生まれる、というメリットもあるそう。白戸さんの著書の中でも紹介されているレバレッジコンサルティング株式会社代表取締役兼CEOの本田直之氏は、「トライアスロンは柔軟な発想やアイデアが生まれやすくなる」と話しています。

「たとえば、企画が浮かばず、机でじっと考えていているよりは運動した方が良いです。運動すると血行が良くなりますよね。すると脳が活性化してβエンドルフィンが放出され、考え方も柔軟になります。走りながら軽く会話ができる程度の心拍のときが一番良いですよ」

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一番のライバルは「自分」だ

トライアスロン

また、トライアスロンを通して成長することができ、仕事にもフィードバックが期待できるそうです。

「トライアスロンでは、どんなレベルの人も必ずレース中に『なんで金払ってこんなことやっているんだろう?』『ここで歩いたら楽なのに…』という葛藤があります。これは日常の仕事も一緒。仕事を頑張らなきゃいけないときに『寝たい』『一杯呑んじゃおう』なんて葛藤がありますよね。その葛藤に勝ったからゴールができ、仕事では成果が出たんです。トライアスロンって、誰かと競うのではなく、自分に勝つスポーツ。自分が一番のライバルなんです」

競い合うスポーツではないことも、トライアスロンの魅力なのだとか。

「マラソンをやっているランナー同士は、よくタイムを聞き合い、それによって互いのヒエラルキーを決めたりしますが、トライアスロンではタイムを聞くより、『あそこはキツイですよね』『あそこは海がきれいで気持ち良いですよね』という経験をシェアする会話になります。隣の走っている選手はライバルでなく、お互い自分と闘っている同志という意識。だから独特な雰囲気があり、ゴールしたときの一体感は心地良いものです。それは、前出のような特徴があるからなんですね」

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トライアスロンは、自分の「常識」を変える

トライアスロン

人の心と思考を変えてくれるトライアスロン。白戸さん自身もレースに取り組む中で思考の変化が生まれたと語ります。

「私自身一番辛かったのは15年くらい前、10日間に渡って昼夜レースが続く『アドベンチャーレース』という過酷なレースに参加したときです。夜中に、海抜5,000~6,000メートルにも及ぶヒマラヤ山脈を越えないといけないポイントに…。酸素は薄く、寝てないのもあって、寒い・眠い・苦しい。ついには幻覚まで見えだして、まさに地獄でした(笑)。

1分以上寝ると、凍死する可能性もあったので、1分寝て、走る。また1分寝て走るなんてことを夜中繰り返していました。人間、死ぬか生きるかといった状況を経験すると、仕事やプライベートで辛いことがあっても、『あのときに比べたら』と乗り切れるようになりますね。常識の転換ですね。常識とは自分の経験で作られていくもの。新しい経験をすれば、自分の常識も変わります」

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トライアスロンを始めるには?

トライアスロン

トライアスロンを始めるにあたって購入すべきものは、自転車やウエットスーツなど。数万円から購入可能ですが、白戸さんいわく、「少し高くて良いものを買った方が、せっかくだから続けようという気になる」という意味もあり、総額で30万円ほどを目安に揃えると良いそうです。「最初に全部買い揃えなくても、少しずつ理解しながら買っていくのもいいと思いますよ。知らないで買うと高いけど、理解して買うととらえ方が変わるものです」

そして初心者にオススメの大会を伺いました。素晴らしいロケーションと楽しめる大会に参加することが、長く続けるポイントとのことです。

■ホノルル トライアスロン

制限時間がなく、ロケーションも◎。ハワイに行くというモチベーションにもなる。

■宮﨑シーガイア トライアスロン

どんな人も楽しめる大会作りが特徴。

■長崎西海 トライアスロン

ローカルで温かい大会で初心者も安心。

■九十九里トライアスロン99T

「楽しいトライアスロン」がコンセプト。

「トライアスロンは、自然の中で行なうスポーツ。船上からじゃ見えない美しい海の底、朝焼けの山々…。トライアスロンでしか出会えない、そこでしか見えない景色も魅力です。ぜひ、チャレンジしてみてください」

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文・ケンジパーマ

Information

白戸太朗氏

1966年、京都府生まれ。
スポーツナビゲーター&トライアスリート/ATHLONIA代表。
プロトライアスリートとして、日本人として最初にワールドカップで転戦、その後はアイアンマンへ転向、世界を舞台に息の長い活動を続ける。またアドベンチャーレースへも積極的に参加、世界中で活躍する。現在は選手活動と共に、レースコーディネイトやスポーツ中継キャスターを務めるなど、スポーツを多角的に説くナビゲータとして活躍。2008年よりトライアスロン普及のためにATHLONIAを設立し、ショップ、スクール、イベントの三事業を展開している。

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