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2017 May.17
DREAM MAKER あの人に訊く、この話 Vol.9

名車の所有は「文化財の一時預かり」
~チャーリィ古庄の「楽しみながらモチベーションをあげる買物術」とは?~

チャーリィ古庄

『DREAM MAKER』では、人生を楽しみながら夢を叶えた、旬の人にインタビュー。仕事で、プライベートで、その人がこだわりを持っているものやコレクションしているもの、そこに秘められたストーリー、そしてちょっとディープな話題にまで触れていきます。

今回ご登場いただくのは、航空写真家として国内外で活躍されているチャーリィ古庄氏。乗り物は飛行機にかかわらず子どもの頃から大好き。アメリカでパイロットとして飛んでいたこともあるだけあって、成田空港近くにあるご自宅は趣味の航空機模型や航空関連グッズで溢れています。所有品のなかでもとくに気に入っているのはイギリスの名車アストンマーティン。こだわりと「夢」に満ちた大人のホビーを大公開します。

聞き手 スルガ銀行d-laboスタッフ 中山亮介

飛行機で、キャンピングカーで、国内外の空港を駆け巡る日々

d-laboご自宅にははじめてお伺いしましたが、本当に空港から近いんですね。やはりお仕事柄、成田に住んでいるというのはメリットが大きいのでしょうか。

チャーリィそうですね。まず飛行機の写真が撮りやすいですし、飛行機に乗るのも便利です。ここ最近は成田空港の第3ターミナルから毎週大阪に飛んでいます。先週は愛知のセントレア空港でのイベント撮影の帰りに羽田で降りて、そのままタイのバンコクに飛んで、そこからプーケットまで往復。帰りは関空に戻ってそこでも仕事をして、成田に帰って来て家に一泊。翌日にはまた関空に行きました。今週も月曜日は関空に日帰り。再来週は羽田からジャカルタ、デンパサール、帰りはまた関空で仕事です。

d-laboなんだか目がまわりそうな毎日ですね。移動はすべて飛行機なんですか。

チャーリィ海外や国内での長距離は飛行機ですけど、静岡や福島、仙台といった地方の空港の撮影にはキャンピングカーで行くことも多いですよ。都内と違って成田だと土地に余裕があるので車も置きやすいんです。駐車場代もかからないし、いまは車は4台所有しています。あと、こっちだと犬も飼いやすいですね(※チャーリィさんのかたわらには愛犬のシェルティー、ルーシーちゃんがいます)。

愛犬のシェルティー、ルーシーちゃん

憧れの車は中古で狙う

d-laboキャンピングカーの他にもガレージに外車がありました。チャーリィさんというと飛行機のイメージが強いけれど、車もお好きなんですね。

チャーリィ自慢できるってほどじゃありませんが、車は好きだからこだわってはいます。普段の足は5.7リッターのコルベット。いまガレージに入れてあるのはアストンマーティンのDB7。V型12気筒エンジンのモデルです。2002年の型ですからそんなに新しくはないけれど、好きな人にとってはいちばんいい時代のアストンというか、内装に現在では手に入らない高品質のコノリーレザーが使われていて希少価値があるんですね。

高品質のコノリーレザーの内装V型12気筒エンジン

チャーリィ私は『007』シリーズのファンなんですよ。それもあってアストンマーティンにはずっと前から乗りたくて、私と同じ元パイロットの方が経営している外国車専門の車屋さんにコノリーレザーの中古が入ったら教えてってお願いしていたんです。最初に入ったときは650万円くらいして別の方が購入されたんですが、こういう中古車って待っていると戻って来るものなんですね。このアストンも4年くらいたったらやっぱり同じ車屋さんに戻って来て、ちょうど運よく底値で500万円くらいに下がっていたので自分のものにしました。

d-labo車は中古で買うことが多いんですか。

チャーリィ中古しか買いません。新車ってナンバープレートがついた段階で価格が3分の1くらいに落ちてしまうじゃないですか。バリューとしては中古を買ってリセールした方が得ですよね。それと希少価値の高い中古車は買ったあとに値上がりすることもあるので、別にそれが目的でなくても結果的にちょっとした投資になったりもするんです。前に乗っていた空冷のポルシェも倍くらいの値で売れました。アストンマーティンでも私のとちょっと外装が違う限定車のザガートというモデルなどは6,980万円なんていう値がついています。あと戦前のロールスロイスやリムジンなんかも中古ですごい値段がつきます。こういう車というのは元々のオーナーもどこかの国の王室の方だったりするので、それ自体が文化財的な意味合いも含まれてくる。購入する方はそれを「一時預かり」しているようなものですね。

アメリカでなら飛行機も買える

d-labo持っていない車でほしいと感じるものはありますか。

チャーリィ今はベントレーですね。90年代のコンチネンタルTが憧れですが、市場に出ている台数が極端に少ないんでそれよりは多く出ているコンチネンタルRというやつを買いたいなと思っています。実はこの家のガレージもベントレーを置くことを前提にして設計したんです。

d-labo本当に「一時預かり」で、一生乗ろうというおつもりじゃないんですね。

チャーリィ乗れるうちに乗ろう。人生、楽しめるうちに楽しもうっていう考え方でいます。本当はね、飛行機がほしいんですよ。

d-labo飛行機ですか!高そうですね。

チャーリィアメリカだったらそうでもないです。私がほしいのはパイパーウォーリアという4人乗りの軽飛行機。小型だけど飛ばすと安定していて、長距離も楽だし、値段の割に性能がいいんです。個人的にもいちばん乗り慣れている機種なんで、買うならこれかな、と。中古だと日本円で300万円から400万円くらいです。

d-labo意外と安いですね。日本では無理ですか。

チャーリィまず滑走路がない。あってもとめておくだけで月10万円以上します。アメリカだったら、ロングビーチ辺りで月に1万円。中古で買って乗っていないときは訓練学校に貸し出せば維持費くらいにはなります。日本人のサラリーマンの方でも5機くらい所有している方がいますよ。

d-laboまずは免許が必要ですね。チャーリィさんがアメリカで航空機の免許を取られたのはいつでしたか。

チャーリィ1992年です。費用は当時で2、300万。いまは倍くらいはかかるかな。まあ、私のまわりはみんな飛行機が好き、飛びたいという人ばかりなので、日本人でもパイロットの免許を持っている人だらけです。日本だと航空機の免許を持っていると「おっ」と思われるけど、アメリカじゃ「あ、そう」って感じ。それくらい飛行機が身近なんです。専門の情報誌を開けば、中古の飛行機やパーツ、滑走路付きの中古住宅なんかがたくさん売りに出ているし、日本人でも空港を丸ごと買って訓練所の運営をしている人がいたりします。

お金が仕事へのモチベーションを高めてくれる

d-labo話は変わりますが、コレクション的に集めているものはありますか。家の中にも飛行機の模型がずいぶんありますよね。

飛行機の模型

チャーリィ飛行機の模型は専門のショップで購入しています。これは全部で数百万円といったところでしょうか。他には売りに出ている飛行機のファーストクラスのシートなどを購入して家具にしたり、趣味兼仕事でスポッターといって飛行機の機体番号を写真に撮って集めることなどをコツコツとつづけています。機体によっては生産されたもののうち90パーセントくらいは撮っていますでしょうか。ここのところ狙っているのはエミレーツ航空のA380。毎日成田に飛んで来る機体のうち、「あ、今日の番号は撮っていないやつだ」と知ると撮りに出かけます。これはお金じゃ買えない趣味で、たんなる自己満足でしかないんだけど、整理整頓をちゃんとしてうまくいけばギネス認定されるかもしれません。
あとは趣味というほどじゃないけど、中古でさがしている腕時計があります。ブライトリングのエマージェンシーというモデルで、これは飛行機か航空無線の免許を持っている人でないと買えないんですよ。

d-laboそれはなぜですか?

チャーリィ腕時計から国際救難信号が発信できるんです。飛行機に乗っていて不時着したり、危険な場所に取り残されたりしたときに、時計に付いたリールを引っ張ると信号が発信されて、それを衛星がキャッチしてくれるんです。私もけっこう危ないところに行ったり、飛行機に乗ったりするんで、いざというときこれがあるといいかな、と。ネットのオークションだと安くて30万円台くらいから出ていますね。

d-laboチャーリィさんにとっての「お金」って何でしょうか?

チャーリィほしいものを買うため……人生を楽しく過ごすためのツールといった感じでしょうか。仕事をしていて、けっしてお金がすべてというわけじゃないけど、ほしいものがあったらやっぱり頑張れる。たいへんだったとしてもお金がモチベーションにはなりますよね。普段は外に飲みに行くようなこともないし、だったらその分の5千円や1万円で模型を買っちゃえと。飽きれば売ればいいんですし、これが車や飛行機になると、普通に貯金しているよりもずっとプロフィットがよかったりする。所有する満足を味わいながら、投機的な貯金をしているのだと思えばいいんです。

d-laboこの先、夢というか、お仕事でもコレクションでもやりたいことはありますか。

チャーリィリタイアしてからの話ですけど、飛行機&保護犬カフェみたいなことをやりたいですね。実はいま飼っているルーシーも保護犬で、2か月前にうちに来たばかりなんですよ。私も妻も保護犬を助けたいという思いがあるので、そういう犬たちを集めたカフェを開いて、お客さんのなかに引き取りたいという方がいたらお渡しするといった活動をしてみたいと考えています。もちろん、店には飛行機の写真や模型を置いて、飛行機好きが集まる場所にもしたいですね。

d-laboとても楽しみですね。本日はありがとうございました!

Information

チャーリィ古庄

1972年、東京都生まれ。航空写真家、フォトジャーナリスト。1992年、ロサンゼルスにてパイロットライセンスを取得後、国内外の航空会社に勤務。2001年より旅客機専門の写真家として独立。航空写真撮影の他、メディア出演、写真教室、トークショーなどで幅広く活動中。過去に搭乗した航空会社は200社以上、訪れた空港の数は約500ヶ所。2014年、『世界一多くの航空会社の飛行機に乗った人』としてギネス認定される。『Canon EOS学園』講師。『絶景の空旅』、『旅客機を見れば世界が分かる(大事なことは飛行機趣味から学んだ)』、『世界の空港 飛行機撮影ガイド』、『チャーリィ古庄の世界の旅客機捕獲標本』等著書多数。

コレクターズローン

アメリカで飛行機を持ちたいという「夢」に溢れたチャーリィ古庄さんのお話、いかがでしたでしょうか。好きなものに囲まれて暮らすのは幸せの証。スルガ銀行のコレクターズローンはそんな「夢」の強い味方です。模型はもちろん、チャンスを逃すとなかなか手に入らないヴィンテージ品やアンティーク品、アート作品など、高価な品を購入する際にご利用いただける便利なローンです。最高限度額は800万円。年利は2.5~7.5%と、クレジットカードの分割払いやリボ払いよりもお得。お支払いは最大120回まで可能です。お申し込みは電話、Webで。