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ベアリング投信投資顧問「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)(愛称)ウィンドミル

特集記事
情報提供:モーニングスター株式会社

掲載日時:2014/09/26

長期運用されているファンドの魅力

2014年1月からのNISA(少額投資非課税制度)の開始されたことにともない、改めていかに下落リスクを回避するかという点に注目が集まってきています。最近では、機動的に為替ヘッジを行い、為替の変動リスクを抑える仕組みを備えるファンドも増えつつありますが、為替の変動リスクを抑え、長期の運用実績につなげているファンドはそれほど多くはありません。「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)(愛称)ウィンドミル」は、1998年4月設定と15年を超える長期で安定的な運用実績を持ち、機動的に為替変動リスクを管理している数少ないファンドのひとつです。今回は、当ファンドの運用再委託先のベアリング・アセット・マネジメント・リミテッドで運用責任者を務めるグローバル債券・通貨投資担当ディレクターの岡部佳昭氏に当ファンドの長期の運用実績の背景、運用の特徴などについてお伺いします。

図1:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の
過去5年間のトータルリターン(年率)の推移(2009年1月以降)

図1:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の過去5年間のトータルリターン(年率)の推移(2009年1月以降)
出所:モーニングスター
※1 2013年12月末時点
※2 上記は、2004年1月末から2013年12月末までの月次データを基に、各基準月まで一定期間(5年間)保有した場合の年率リターンの推移。5年間、当ファンドを保有したと仮定し、各基準月までにどの程度のリターンが得られたかを示している。

「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」は「プラス」の収益獲得を目標に

ベアリング・アセット・マネジメント・リミテッド グローバル債券・通貨投資担当ディレクター
岡部 佳昭氏

モーニングスター 調査分析部 渡邉 亮(以下、渡邉):
「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の長期の運用成績をみますと、過去5年間のトータルリターン(年率)の推移、例えば2004年1月末から2013年12月末までの間で、当ファンドを5年間保有した場合(60回の計測回数)、1回もマイナスになっていません。つまり、この間5年間保有すれば、プラスの運用成績が獲得できたことになります。この間の平均リターンは、5年間で年率2.6%、最大で年率3.7%、最低でも年率1.7%です。一方、当ファンドが属するモーニングスターカテゴリー「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」の平均をみますと(※)、同じく5年間で年率0.9%、最大で年率8.3%、最低では年率▲2.5%となっています。こうした下落リスクを避けることは、当ファンドの投資方針となっているのでしょうか。
※ モーニングスターインデックスを使用
ベアリング・アセット・マネジメント・リミテッド
グローバル債券・通貨投資担当ディレクター 岡部 佳昭氏(以下、岡部氏):
当ファンドの基本的な運用目標は、どのような市場の局面においても中長期的には、下落を避け、プラスの収益を獲得することです。当ファンドは、実質的に世界の公社債(投資適格債券)に投資しています。投資対象の公社債の特徴である、相対的に安定的な価格推移が期待できるという点を反映した運用成果を得られるように、短期的な収益を狙うということではなく、(投資家に)当ファンドを長期で保有していて良かったと思って頂けることを心がけています。
渡邉:
なるほど。下落リスクを抑える運用を行っており、実際にそうした投資成果を得ていますね。今回は、NISAの最長の非課税期間である5年に限って注目してみたわけですが、更に過去10年間だけではなく、設定来(1998年4月)から15年以上もの間でも同様にプラスの運用成績を維持しています。このように過去において、5年間という投資期間で一度もマイナスになった事がないという実績は、長期投資を考える際に大きな魅力となりますね。

図2:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の
2009年1月以降の過去5年間のトータルリターンの最大、最小

平均値
(年率)
最高値
(年率)
最低値
(年率)
リターンの分布
プラス マイナス
BAMワールド・ボンド&カレンシーファンド(毎月決算型) 2.6% 3.7% 1.7% 60回
(100%)
0回
(0%)

出所:モーニングスター
※1 2013年12月末時点
※2 上記は、2004年1月末から2013年12月末までの月次データを基に、各基準月まで一定期間(5年間)保有した場合のリターン(5年間のトータルリターン(年率))の推移。5年間、当ファンドを保有したと仮定し、各基準月までにどの程度のリターンが得られたかを示す。

図3:「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」の
同期間のトータルリターン平均の最大、最小

平均値
(年率)
最高値
(年率)
最低値
(年率)
リターンの分布
プラス マイナス
国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし) 0.9% 8.3% -2.5% 39回
(65%)
21回
(35%)

出所:モーニングスター
※1 2013年12月末時点
※2 上記は、2004年1月末から2013年12月末までの月次データを基に、各基準月まで一定期間(5年間)のモーニングスターカテゴリー「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」に含まれるファンドのリターンの平均(5年間のトータルリターン(年率))の推移。
※ 「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」の平均は、モーニングスターインデックスを使用

為替と債券を別々に運用し、為替の変動リスクを管理し、債券での収益を積み重ねる

図4:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の債券通貨別構成比率

図4:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の債券通貨別構成比率

※1 2013年12月末時点(マザーファンドベース)
出所:ベアリング投信投資顧問のデータを基に、モーニングスターが作成

図5:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の為替ヘッジ後の通貨配分

図5:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の為替ヘッジ後の通貨配分

渡邉:
「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」は、実質的に世界の投資適格格付けの公社債を主な投資対象とし、各通貨の中長期的な見通しに基づいて、通貨毎に為替ヘッジの判断を行っていますが、2013年12月末時点では米ドル建債券やカナダ・ドル建債券および豪ドル建債券を中心に投資する一方で、為替ヘッジは対円での為替ヘッジ比率を高位に維持しています。実際の投資対象である債券の運用戦略や、為替ヘッジの活用についてはどのように行っているのでしょうか。
岡部氏:
当ファンドでは、実際の投資対象である債券の運用と、通貨の運用を別々に行っています。仮に、ある国の債券には魅力があっても、その国の通貨には魅力がない場合、積極的に為替ヘッジを行い、実質的に円で投資するようにし、その通貨に対するリスクはとりません。とは言え、単純な為替市場の方向性のみで判断するのではなく、ポートフォリオ全体をみて、ファンドの基準価額の安定性を高め、収益を獲得することを狙います。例えば、足元で米国の量的金融緩和の縮小懸念が強まっていますが、こうした状況では米国の金利上昇リスクが高まっているため、同時に米ドルが買われる可能性もあることなどを考え、為替変動リスクの管理を行います。通貨のポジションを分散させると同時に為替ヘッジを活用することで、付加価値を追及しています。基本的には債券ファンドであり、債券の特徴であるインカム・ゲイン(利息収入)を安定的に獲得するために、為替変動リスクを抑えることを重視しています。為替変動リスクをいかに抑えて、債券での収益を最大化するかがポイントになります。ただし、為替での収益機会が存在する場合は、為替からの追加的な収益の獲得もめざし、全体的に安定した収益の獲得を図ります。
実際の債券のポートフォリオでは、社債等の組入比率は少なく、国債より高い利回りが期待でき、流動性もあるオーストラリアやカナダの州政府債、格付けも最高格付けの「AAA」もしくは「AA」を中心に投資するなど、クレジットリスクは抑える運用方針です。
渡邉:
為替の変動リスクをいかに抑えるかという観点と、実際の債券のポートフォリオもクレジットリスクをできるだけ低くするといった投資戦略がこれまでの運用成績につながっているのですね。一方、ベアリング・アセット・マネジメント・リミテッドの運用体制をみますと、運用責任者の岡部氏が長期で継続して運用を行っている点も高く評価されます。ベアリング投信投資顧問、そして運用再委託先ベアリング・アセット・マネジメント・リミテッドの運用体制について教えてください。
岡部氏:
「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」を含む円ベースのポートフォリオ運用は、私を含めた円ベースポートフォリオ構築グループの計4名が担当しています。運用の特徴としては、1つの経済見通しに依存するリスクを避けるために、シナリオ・チームが作成した複数のグローバル経済シナリオを活用することです。複数のシナリオ毎に為替の予測や金利の予想が行われ、シナリオ毎のファンドのパフォーマンスが予想されます。その後は、どのシナリオが実現しても比較的安定した収益が獲得できるようにリスクも考慮しつつ、我々4名の運用グループが検討を重ねて最適なポートフォリオを構築します。
基本的な投資判断の変更は、各種経済指標への市場の反応などを観察しながら、1年間ぐらいはグループ内で検討を繰り返します。こうしたグループ内での活発な議論が収益獲得につながると思っています。経済指標と、これまでの市場のポジションの織り込み具合などを判断しながら投資判断を行っていますが、一番のリスクは各市場間の相関性などが突然崩れることです。直近では、米国の量的金融緩和の縮小懸念が高まった際に、各市場間の相関性が大きく崩れました。この市場間の動向を、経済のファンダメンタルズの方向感や、「市場での投資家のポジションがどのように積み上がっているか」で判断することが重要になります。
ベアリング・アセット・マネジメント・リミテッドでは基本的には長期的な視野に基づいてポートフォリオを構築することを方針としており、円ベースポートフォリオ構築グループでは、約5年半前に1名が追加された以降は、運用グループに変更はなく、運用の継続性が考えられています。運用グループは平均運用経験年数26年であり、私も1987年から運用業務に携わっております。こうした運用グループを長期で継続し、グループ内での信頼感を深めることが投資判断をする際の議論の深まりにもつながります。

「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」、
長期的な為替変動リスクを抑える運用戦略

渡邉:
設定来の「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」の基準価額(税引前分配金再投資)の推移をみますと、安定的に運用成果を積み上げています。特に、当ファンドが属するモーニングスターカテゴリー「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」のファンドが概ね大きく為替の影響を受けたこととは対照的です。過去に為替の投資判断を大きく変えた背景とその後の投資戦略について教えてください。

図6:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」、円/米ドルの長期での推移

図6:「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」、円/米ドルの長期での推移

※1 期間 1998年4月〜2013年12月(月次)
※2 円/米ドルは三菱東京UFJ銀行のTTMレートを使用
出所:モーニングスター

岡部氏:
当ファンドは設定当初は為替ヘッジを行っていませんでしたが、2001年はITバブルの崩壊にともない、米国の大幅な金融緩和に伴う米ドルの下落と円の上昇を予想し、対米ドルでの為替ヘッジを行いました。米ドルの独歩安を予想しており、ユーロについては為替ヘッジを行いませんでしたが、この米国の金融緩和によって、特にユーロが大きく上昇しました。その後、不動産バブルが発生し、2007年からはサブプライム(信用度の低い顧客向け)ローン問題によるバブル崩壊が起こりました。「質への逃避」の動きの強まりから、レバレッジ解消を招き、それまでキャリー通貨として使われていた米ドル、円の上昇を引き起こしました。特に、円は対米ドルでも大きく上昇しました。このレバレッジの解消などを背景として、当ファンドは円に対する外貨全体の為替ヘッジ比率を高位に保ち、ほぼフルヘッジで推移させてきました。
渡邉:
確かに2013年以前までは、当ファンドは為替のフルヘッジを継続されてきましたが、2013年に入り、円に対する外貨全体の為替ヘッジ比率を減らし、高い水準ではあるものの、部分的なヘッジに通貨の運用戦略を変更しています。現状の世界の債券市場の見方と、通貨の投資判断はどのようにお考えでしょうか。
岡部氏:
我々も当初はここまで円安が進むとは想定していませんでした。日本政府の大幅な政策変更をきっかけに、海外投資家もそれに追随する形で円安が進みました。日本の政策的にも円安が進みやすくなり、方向感も円安傾向が強まった中で、円に対する為替ヘッジの比率をある程度引き下げました。また、全体的なポートフォリオのリスク管理の観点からも、米国の量的金融緩和の縮小懸念が浮上する中、米国の金利上昇リスク、そして、米ドルの上昇リスクがあります。日本では異次元の金融緩和を継続している点も対円での米ドルの上昇につながります。
一方、世界の債券市場を考えますと、金利は中長期的に上昇局面に入ったとの見方が強いです。ただ、世界経済のファンダメンタルズを観察すると、先進国の人口の伸びが低下する中、GDP(国内総生産)成長率の伸びを考える際に重要となる生産年齢人口の伸びは米国ではゼロに近くなってきました。期待できるのは生産性の向上になるため、欧米では過去のようなGDP成長率は維持できず、日本と同様の低成長局面に入ってきたと考えられます。政府及び民間を含めた全体の債務が歴史的な水準まで拡大したことで、金利上昇が景気に与えるインパクトが大きくなってきていることから、金利上昇には限界があると考えられます。一方、為替の方向としては、量的金融緩和の縮小が開始されることを考えますと、米ドル高の方向で考えています。
渡邉:
当ファンドは過去2011年、2008年、2004年と3回のファンド・オブ・イヤーを獲得するなど、高い評価を継続して得ていますね。
岡部氏:
どうもありがとうございます。運用が評価されることはやはり励みになります。当ファンドの元々の考えにある、中長期の運用の結果でお客様に報いるというところが、(過去の3度のファンド・オブ・イヤーの獲得に)結果として表れたと思います。

1年決算型の「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(1年決算型)」を2013年10月に設定

渡邉:
2013年10月には同じマザーファンドに投資し、決算回数がより少ない「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(1年決算型)(愛称)ウィンドミル1年」も設定していますね。
岡部氏:
もともと、当ファンドは債券からの配当等収益を基本とした安定的な分配を目指してきました。2014年のNISA開始によって、ある程度の期間を持って投資し、複利効果も目指したいというニーズ等、投資家の多様化するニーズに応えるために「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(1年決算型)」を設定しました。
渡邉:
最後に投資家へのメッセージを宜しくお願いいたします。
岡部氏:
個人で、為替の予測を行い、機動的な通貨運用を行うことには限界があると思います。そこで、経験豊富で知識のある運用担当者が中長期的な為替の見通しに基づいて、為替変動リスクを管理することが大事だと考えています。為替変動リスクを管理し、世界の債券に投資する「BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)」では、今後も、長期保有して満足して頂ける運用を目指していきたいと考えています。

BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(毎月決算型)【愛称:ウィンドミル】

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