企業理念・コンプライアンス憲章

企業理念ができるまで

この企業理念は「何のためにスルガ銀行が存在し、どのような存在になりたいか」ということを全社員で考え、その意見を集約し、2019年11月に新企業理念として制定しました。
新企業理念はスルガ銀行として、お客さまや社会から必要とされる存在となるための目指す姿を表しています。

社員の手で企業理念をつくる

投資用不動産融資等に端を発する不祥事を受け、スルガ銀行の再生に向けては、誤った価値観が根付いてしまった企業風土を構築しなおす必要がありました。再生の道のりを全社員が歩んでいくため、企業理念の策定はこれからのスルガ銀行を担う若手社員を中心にボトムアップで策定するという経営陣の想いから、検討メンバーを公募・他薦で募りました。そして、平均年齢30.7歳の若手・中堅社員20名が検討メンバーとして選任され、活動を開始しました。

まず、「浸透する、実践される企業理念」をつくるために、以下の方針を掲げました。

検討方針 全社員の意見を集約し、社員で考え、社員の手で浸透する企業理念をつくる。

スルガ銀行がお客さまへ約束すること、スルガ銀行が目指す姿

スルガ銀行が「何のためにスルガ銀行が存在し、どのような存在になりたいか」を検討するにあたって実施した全社員アンケートでは、 「お客さまに寄り添い、課題を解決していく。そして、お客さまから必要とされるお客さま本位の企業でありたい」という主旨の意見が最も多く寄せられました。また、「どんなに時間がかかっても、スルガ銀行を良くしていきたい」「お客さまの話をじっくりと伺い、当社ならではの商品・サービスを提供したい」などという社員の強い想いを感じることができた一方で、これまでやってきた活動が全て否定されていると感じている社員の声も確認できました。

このように、企業理念刷新の活動は、お客さまに信頼していただける存在になるために私たちがスルガ銀行の一員として「これから、どんな姿を目指し、何を大切にしていくのか」を明確にし、 「残すべきスルガ銀行らしさ」と「新しく取り入れるべき要素」を考える作業でもありました。
全社員アンケートの他にも、お客さまの声、各報道や報告書の指摘事項など、さまざまな意見を集約してできあがったのが、「あってよかった、出会えてよかった、と思われる存在でありたい。」という企業理念です。

[企業理念刷新のプロセス]

企業理念刷新のプロセス

新企業理念の策定までには、約10か月、150時間超の議論を重ねた

企業理念に込めた想い

「あってよかった、出会えてよかった、と思われる存在でありたい。」という一文にはさまざまな意味を込めています。例えば、「スルガ銀行があってよかった」、「スルガ銀行の担当者に出会えてよかった」とお客さまに思っていただけるようになりたい。そのような「お客さま目線に立った企業でありたい」という想いを込めています。

また、企業理念は共に働く社員一人ひとりに共有され続けることが大切です。
企業として目指す姿になるために、追い求めていくべきことを明らかにするとともに、策定時の想いが薄れずにこれから先も引き継がれていくように「私たちの想い」を綴っています。
「私たちの想い」では、企業が目指す姿に近づくためには、社員がやりがいを感じて働ける企業であることが不可欠であり、社員を大切にしていく企業にしたいという想いを込めています。

私たちは、「あってよかった、出会えてよかった」とお客さまに思っていただける存在であるために、社員が一同となって取り組んでいきます。

企業理念検討チーム一同