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2017 Mar.7
Topic on Dream ~夢に効く、1分間ニュース~ Vol.172

極上ウイスキー「KAVALAN(カバラン)」を
現地・台湾で楽しむ方法

極上ウイスキー「KAVALAN(カバラン)」

年末年始やGWなど、人気の海外旅行先ランキング(※)で毎年上位にランクインする台湾。台湾料理を味わえる屋台や「千と千尋の神隠し」のモデルとなったと言われる「九份(きゅうふん)」などの定番スポットも◎ですが、“ちょっと大人な旅”を望むなら台湾ウイスキー「KAVALAN(カバラン)」に注目を。

今回紹介する「カバラン」は、世界でも珍しい亜熱帯地域・台湾で生まれたシングルモルトウイスキーの銘柄。いくつもの種類が販売され、世界のウイスキー好きを唸らせています。その魅力から現地訪問の方法までを、ウイスキー文化研究所代表の土屋守さんにうかがいました。

※一般社団法人日本旅行業協会:旅行動向調査

世界の評論家がこぞって絶賛するウイスキー

宜蘭(ぎらん)にあるカバランの蒸留所(画像提供:雄山株式会社)
宜蘭(ぎらん)にあるカバランの蒸留所
(画像提供:雄山株式会社)

「カバラン」は、台湾北東部に位置する宜蘭(ぎらん)で作られています。ここは海に面した平野部で、三毛作ができる水田があり、富士山よりも高い山脈が連なっています。

製造しているのは「金車(きんしゃ)」という飲料メーカー。台湾の成功した会社のひとつと言われています。そんな大手企業が生み出すウイスキーには、どのような特徴があるのでしょうか?

特徴1:亜熱帯地域で作られたウイスキー

「ウイスキーは寒い地方でしか作れないとされてきました。なぜ、亜熱帯である台湾で作ることができるのか。それは、“豊富に水が手に入る環境”だからです。

おいしいウイスキーを作るには、おいしい仕込み水が欠かせません。またそれ以上に、この場所で作るために重要になるのが冷却水。平均気温は30度、夏になると最高42度にもなる気候のなかでつくるため、製造中のウイスキーの温度を一定に保つ大量の冷却水が必要になります。宜蘭周辺の山には、豊富な地下水があり、水温は、ウイスキーを冷却するのに最適な14~15度。そんな宜蘭の特徴があってこそ、『カバラン』が生み出せたわけです」

特徴2:早いサイクルで商品を生産

ウイスキーは通常寒い地域で作られますが、「カバラン」が作られているのは暖かい地域。一見ウイスキー製造にはマイナスであるこの環境、実はスピーディーな生産につながっているんです。

「寒い地域で作られるウイスキーの場合、熟成に10~20年かかります。長いものだと40年かかるものも。ですが暖かい宜蘭で作ると、5~6年という短い期間で熟成させることができるんです。そのため早いサイクルで市場に商品が投入しやすいので、ビジネスの面において有益なんです」

特徴3:評論家が絶賛した味わい

2008年の発売以来、数々の賞を受賞し、ウイスキー愛好家たちを唸らせてきた「カバラン」。

「評論家たちが点数付けを行なう品評会が英国スコットランドで開催された際、最高点を取ったのが『カバラン』。熟成期間が10年未満のカテゴリー内では、最高の味との評判だったそうです」

その後2015年には、世界で最も権威あるウイスキー賞「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」で「ワールドベスト」(シングルモルトカテゴリー)の受賞という快挙まで成し遂げました。

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「カバラン」の蒸留所へ行ってみよう!

宜蘭の「カバラン」の蒸留所には、年間100万人が訪れているとか。スコットランドにある蒸留所のうち、見学できる40か所への訪問者が合計150万人ほどなので、その規模の大きさがわかるはず。「カバラン」の特徴がわかったところで、実際にどう訪れればいいのかをご紹介します。

台北市から向かう方法

中心地・台北市からは高速バスか鉄道を使って、宜蘭駅へ向かいます。ともに移動時間は1時間30分程度。宜蘭駅に着いたら、タクシーに乗って20分ほどで「カバラン」の蒸留所に到着します。

蒸留所内の様子(画像提供:雄山株式会社)
蒸留所内の様子
(画像提供:雄山株式会社)

カバラン蒸留所を見学

蒸留所内では、実際にウイスキーが作られていく過程を見られるほか、展示施設や売店、カフェにシアターが併設されたビジターセンターもあり、見どころ盛りだくさん。

土屋さんも「これほどの規模の蒸留所は世界でも例を見ません。最初から見学客が来ることを想定して作られており、よくできている」と太鼓判を押すほど。

20名を超えなければ予約なしでも見学可能とのことです。ただし、複数のウイスキー原酒を組み合わせて自分好みのウイスキーを作る「DIYブレンディング」は予約が必要となります。

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日本のウイスキーとは違うフルーティなカバラン

「カバラン」の蒸留所を訪れたら、ぜひ試飲も楽しみたいもの。土屋さんに、より詳細な味わいと、おすすめを尋ねると…。

「口に含むと、南国フルーツのような風味が広がる。日本のウイスキーはフルーティでありつつ、全体的にバランスのとれた味のハーモニーが特徴ですが、カラバンは味に力強さがあるんです」

いくつもの種類が発売されている「カラバン」。土屋さんのオススメは「クラシック」と「ソリスト」シリーズと言います。

「『クラシック』は『カバラン』のスタンダードな味が楽しめます。『ソリスト』シリーズは、『カバラン』の特徴であるフルーティさがとくに出ているもので、濃厚なフルーツのような味わいが堪能できます」

「クラシック」(画像提供:雄山株式会社)
「クラシック」
(画像提供:雄山株式会社)
「ソリスト ヴィーニョシングルカスクストレングス」は2015年の「WWA」で「ワールド・ベスト」(シングルモルトウイスキー)に選ばれた逸品。(画像提供:雄山株式会社)
「ソリスト ヴィーニョシングルカスクストレングス」は
2015年の「WWA」で「ワールド・ベスト」(シングルモルトウイスキー)に選ばれた逸品。
(画像提供:雄山株式会社)

水割りでもロックでもいけるそうですが、最初はストレートで味わうのがおすすめだそうです。

「『カバラン』の生まれ故郷で飲むという体験は格別なものです。台湾のウイスキーと日本のウイスキーを飲み比べてみるのもいいのではないでしょうか。違いを楽しんでみてください」

文・ミノシマタカコ

Information

土屋守

1954年新潟県佐渡生まれ。ウイスキー文化研究所の代表を務めるほか、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(旧Whisky World)の編集長としても活躍中。「世界の名酒事典」(講談社)では“ウイスキーの章”の執筆を担当。

2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立し、その代表に就任。2014年9月から放送のNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」では、ウイスキー考証としての監修を務めた。

雄山株式会社

1965年に設立。輸入品の販売のほか、健康食品、飲料、健康補助食品の製造販売を行なっている。

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