審判員として、サッカーに貢献したい!

支店のカウンター業務や営業活動に精を出す彼女のもうひとつの顔は、サッカー女子1級審判員。週末のたびに日本全国を飛び回り、なでしこリーグをはじめする女子サッカー競技のほか、U-15やU-18の日本クラブユースサッカー選手権大会などで審判員を務めている。

「もともと選手としてサッカーをしていて、高校生のころケガをきっかけに審判員の資格を取ったんです。大学までは選手も続けていましたが、社会人になってからは限られた時間をあてるため審判活動一本に絞りました。女子1級審判員になったのは、入社2年目のときですね」

しかし、会社員と審判員を両立させるのも簡単ではない。審判員は常に最新のルールを頭に入れながら、体力づくりにも励まなければならない。主審ともなると試合中は選手と同レベルの運動量が求められるのだ。それでも、審判員を続けていこうとしたきっかけのひとつに、学生のころに参加した国際大会での経験があった。

「審判をやりながら、運営の方とお話ししたり、ほかの国の審判員や選手と触れ合ったりしたことで、サッカーは選手だけのものじゃないんだ、たくさんの国の人が情熱を傾けているんだ、といったことが実感できて、とても心を動かされたんです。それで、やるならもっと上を目指したい、女子サッカーの発展に貢献したい、という気持ちが芽生えたんですよね」

最初は会社に遠慮がちに活動を続けていたが、現在では周囲の反応も変わってきているという。

「入社したてのころはサッカーのために休暇を取りたいとも言えないし、最初は社内で審判のことはあまり言ってこなかったんです。でも、今ではみなさんから理解をいただいていて、『明日はどこに行くの?』なんて声をかけてもらえるようになりましたね」

サッカーに対しても、お客さまに対しても、適切なサポートを

サッカー審判員として精一杯活動を続けることは、業務にも良い影響を与えているはず。選手の性格やゲームの状況を考慮しながら、瞬時に適切なジャッジを下す。こうした気遣いや判断力は、銀行のお客さまとのコミュニケーションにもつながりそうだが……。

「たしかに、そういうところはあるかもしれませんね。審判員はサッカーの主役ではありませんが、試合をコントロールしたりサポートしたりすることで、いい試合を共につくっていく存在です。銀行員も、お客さま一人ひとりのお話をうかがって最適なご提案をしていくことで、お客さまの夢の実現をお手伝いできる存在という意味では、共通点もあると思います」

そんな彼女が描く理想の審判員像は、個性の光るジャッジができる審判員。正確性の求められる審判員だが、優秀な人のコピーや、画一的なジャッジでは評価されないのだという。

「私の場合はわりとタフなタイプで、試合中も明るく笑顔でいられる点をほめられることがあるんです。ジャッジには厳しさも求められますが、私は楽しくやりたい。なので、強くいくときは強く出つつも、自分の個性を活かしたゲームづくりができる審判員になれたらいいなと思います」

そして理想の銀行員像も、「個性を認められ、頼りにされる」という点で、また審判員とどこか共通していた。

「銀行員としては、やっぱりお金にまつわること、生活に密着した問題で、自分を頼りに来店してくださるお客さまがいることはありがたいなと感じています。もっとたくさんのご提案ができるようになって、お客さまに指名していただけるような信頼される銀行員になりたいですね」